東京都と東日本旅客鉄道(JR東日本)は2013年12月、川崎市と東京都立川市を結ぶJR南武線を稲城市で約2.4kmにわたって高架化し、7カ所の踏切を廃止します。東京都が1992年度から進めている連続立体交差事業の一環で、05年10月までに高架化した約1.9kmを合わせると、約4.3kmの区間が全て高架になります。高架化によって、同市内の南武線の踏切は全てなくなる事になります。
12月に高架にするのは、矢野口駅と府中本町駅間の上り線の約2.4kmです。JR東日本は同区間の列車を12月22日午後6時30分ごろから運休し、23日の始発列車の運転開始までに切り替え工事を終える予定だそうです。運休する時間帯の乗客は、バスによる代行輸送や他社線への振り替え輸送で対応します。悪天候などで切り替え工事が実施できないときは、工事を14年1月下旬に延期する予定だそうです。
南武線の連続立体交差事業は、東京都が事業主体となってJR東日本と稲城市が連携して1992年度から進めています。同市内を走る約4.3kmを高架化することで、15カ所の踏切を除去し、交差する道路の渋滞を解消し、鉄道で分断されていた市街地を一体化する事が目的です。
事業費は約598億円。国が45%を負担し、東京都が31%、稲城市が13%、JR東日本が11%をそれぞれ負担しています。
工事は約4.3kmのうち、東側の約1.9kmを第1期区間として1997年に着工しています。2005年10月に同区間の高架化を完了し、8カ所の踏切を除去しました。西側の約2.4kmは第2期区間として06年に着工しました。11年12月に下り線の高架化を先行して終えており、13年12月に上り線を高架化すればこの区間の7カ所の踏切が不要になります。
第1期と第2期に分けた工事では、高架橋をジャッキアップして最終的な位置に変える珍しい工事もありました。まず長さ約168mの高架橋を、第1期の工事で地上の線路に接続するよう18.5‰(パーミル=1000分の1)の勾配で造り、2期の工事で高架橋の柱を中間部分で分断。5.5‰の勾配になるよう高架橋をジャッキアップして柱を継ぎ足したのです。
この「高架橋柱継ぎ足し工法」は、工期の短縮やコストの削減をねらってJR東日本が開発しました。南武線の連続立体交差事業で初めて採用し、土木学会の2011年度技術賞を受賞している工法です。
既に高架化を終えている第1期区間では、踏切に加えて地上の線路などを除去済み。線路を除去した高架下には、駐車場や公園が整備されています。第2期区間についても高架下は有効活用する考えです。稲城長沼駅の駅舎の更新などを含めて15年春ごろまでにすべての工事を終える予定だそうです。踏切がなくなるだけではなく、高架下の土地の有効利用も出来ます。
12月に高架にするのは、矢野口駅と府中本町駅間の上り線の約2.4kmです。JR東日本は同区間の列車を12月22日午後6時30分ごろから運休し、23日の始発列車の運転開始までに切り替え工事を終える予定だそうです。運休する時間帯の乗客は、バスによる代行輸送や他社線への振り替え輸送で対応します。悪天候などで切り替え工事が実施できないときは、工事を14年1月下旬に延期する予定だそうです。
南武線の連続立体交差事業は、東京都が事業主体となってJR東日本と稲城市が連携して1992年度から進めています。同市内を走る約4.3kmを高架化することで、15カ所の踏切を除去し、交差する道路の渋滞を解消し、鉄道で分断されていた市街地を一体化する事が目的です。
事業費は約598億円。国が45%を負担し、東京都が31%、稲城市が13%、JR東日本が11%をそれぞれ負担しています。
工事は約4.3kmのうち、東側の約1.9kmを第1期区間として1997年に着工しています。2005年10月に同区間の高架化を完了し、8カ所の踏切を除去しました。西側の約2.4kmは第2期区間として06年に着工しました。11年12月に下り線の高架化を先行して終えており、13年12月に上り線を高架化すればこの区間の7カ所の踏切が不要になります。
第1期と第2期に分けた工事では、高架橋をジャッキアップして最終的な位置に変える珍しい工事もありました。まず長さ約168mの高架橋を、第1期の工事で地上の線路に接続するよう18.5‰(パーミル=1000分の1)の勾配で造り、2期の工事で高架橋の柱を中間部分で分断。5.5‰の勾配になるよう高架橋をジャッキアップして柱を継ぎ足したのです。
この「高架橋柱継ぎ足し工法」は、工期の短縮やコストの削減をねらってJR東日本が開発しました。南武線の連続立体交差事業で初めて採用し、土木学会の2011年度技術賞を受賞している工法です。
既に高架化を終えている第1期区間では、踏切に加えて地上の線路などを除去済み。線路を除去した高架下には、駐車場や公園が整備されています。第2期区間についても高架下は有効活用する考えです。稲城長沼駅の駅舎の更新などを含めて15年春ごろまでにすべての工事を終える予定だそうです。踏切がなくなるだけではなく、高架下の土地の有効利用も出来ます。