ラスキン研究彼の美と徳と経済
御木本隆三 著
[目次]
標題
目次
ラスキンの美と徳と經濟
一 美感に就いて / 1
二 美の種類に就いて / 6
標式美又は典型美 / 9
生命美又は活力美 / 14
三 美と徳の關係に就いて / 18
四 藝術の眞性 / 33
五 美の經濟に就いて / 42
(一) 自然と經濟 / 44
(二) ラスキンの經濟の意義 / 47
(三) 美術と經濟 / 50
ミルを通じてのラスキン / 59
一 緒言 / 61
二 カーライルからミルへ / 64
三 カーライルとミルの關係 / 72
四 ラスキンとミル(その和解) / 93
五 ラスキンとミル(補講) / 138
トルストイを通じてのラスキン
緒言 / 171
一 人としてのラスキンとトルストイ / 172
二 ラスキンとトルストイの宗教觀 / 182
三 ラスキンとトルスイの戀愛觀 / 201
A 婦人とは何ぞや / 201
B 妻及び結婚に就いて / 215
四 ラスキンとトルストイの藝術觀 / 221
ラスキンの落穗を拾ひて
ラスキンの山の教 / 241
ラスキンと高原 / 257
物質的幸福者への警告 / 271
ラスキンと讀書に就いて / 285
科學とラスキン / 299
ラスキンの見た都會建築 / 309
ラスキンの徴利論 / 329
ラスキンとウズリイ論 / 331
ラスキンの貨幣論 / 355
(一) 凡ての貨幣は代表的の財にして證書である / 357
(二) 通貨として價値あるものを使用する事は野蠻である / 359
(三) 貨幣の否定即ち金錢に對する罪惡論 / 362
ラスキンとタアーナー及ラフアエル前派 / 367
ラスキンといえば空想社会主義のモリスあたりとよくカップリングして書籍がだされているのだが大いに18世紀的なエラズマス・ダーウィン(Erasmus Darwin)風Physiognomy、つまりは神秘主義的な部分があると言えば大正デモクラシー時代の代表的な論客:柳宗悦のウイリアム・ブレークあたりとか小酒井の『生命神秘論』洛陽堂刊の近傍にいる人だが、実はラスキンの考え方をもっともうまく取り込んでいたのは無論『貧乏物語』河上肇だが、それを外せば例えば(慶應義塾で福澤の薫陶を受けた官僚)田尻稲次郎『地下水利用論』辺りではなかったのでは・・・・。
金もうけのためなら何をしてもよいといった市場原理主義とは対極にあるのがラスキン流。
1980年代に英国でラスキンの「ベニスの石」に注目したlandscape研究者:Denis Cosgrove(地理学者)がいたが・・・・
東京にある「一般財団法人ラスキン文庫」はこんな感じ。これはさながら思想の蒸気自動車
御木本隆三 著
[目次]
標題
目次
ラスキンの美と徳と經濟
一 美感に就いて / 1
二 美の種類に就いて / 6
標式美又は典型美 / 9
生命美又は活力美 / 14
三 美と徳の關係に就いて / 18
四 藝術の眞性 / 33
五 美の經濟に就いて / 42
(一) 自然と經濟 / 44
(二) ラスキンの經濟の意義 / 47
(三) 美術と經濟 / 50
ミルを通じてのラスキン / 59
一 緒言 / 61
二 カーライルからミルへ / 64
三 カーライルとミルの關係 / 72
四 ラスキンとミル(その和解) / 93
五 ラスキンとミル(補講) / 138
トルストイを通じてのラスキン
緒言 / 171
一 人としてのラスキンとトルストイ / 172
二 ラスキンとトルストイの宗教觀 / 182
三 ラスキンとトルスイの戀愛觀 / 201
A 婦人とは何ぞや / 201
B 妻及び結婚に就いて / 215
四 ラスキンとトルストイの藝術觀 / 221
ラスキンの落穗を拾ひて
ラスキンの山の教 / 241
ラスキンと高原 / 257
物質的幸福者への警告 / 271
ラスキンと讀書に就いて / 285
科學とラスキン / 299
ラスキンの見た都會建築 / 309
ラスキンの徴利論 / 329
ラスキンとウズリイ論 / 331
ラスキンの貨幣論 / 355
(一) 凡ての貨幣は代表的の財にして證書である / 357
(二) 通貨として價値あるものを使用する事は野蠻である / 359
(三) 貨幣の否定即ち金錢に對する罪惡論 / 362
ラスキンとタアーナー及ラフアエル前派 / 367
ラスキンといえば空想社会主義のモリスあたりとよくカップリングして書籍がだされているのだが大いに18世紀的なエラズマス・ダーウィン(Erasmus Darwin)風Physiognomy、つまりは神秘主義的な部分があると言えば大正デモクラシー時代の代表的な論客:柳宗悦のウイリアム・ブレークあたりとか小酒井の『生命神秘論』洛陽堂刊の近傍にいる人だが、実はラスキンの考え方をもっともうまく取り込んでいたのは無論『貧乏物語』河上肇だが、それを外せば例えば(慶應義塾で福澤の薫陶を受けた官僚)田尻稲次郎『地下水利用論』辺りではなかったのでは・・・・。
金もうけのためなら何をしてもよいといった市場原理主義とは対極にあるのがラスキン流。
1980年代に英国でラスキンの「ベニスの石」に注目したlandscape研究者:Denis Cosgrove(地理学者)がいたが・・・・
東京にある「一般財団法人ラスキン文庫」はこんな感じ。これはさながら思想の蒸気自動車