鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

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Gawith, Hoggarth & Co. - Brown Flake U/S 再喫と再評価

2022年03月13日 | パイプタバコ
2022年 3月

今回は Gawith, Hoggarth & Co. - Brown Flake U/S

U/S とはunscented ということであり 香りづけされていない ということです
しかしどなたも言うように まったく香りが付いていないのかというとそうではなく
かすかに Lakeland 特有の香りが付いているのを感じます 
ただし石鹸のようなものではなく フローラルな少し酸味を感じる香りになります

2018年にもこのブレンドのレビューを上げているのですが その時の感想は
Gawith, Hoggarth & Co. - Brown Flake U/S
こちらになりますが あまり詳しくは書いてありません…
なので こたびまた買う機会があったこのブレンドをもう少し掘り下げたいと思いました

このブレンドは Bright CR Flake に使用されているバージニアをベースにしており
83.5%の基本バージニアに
12.5%のマラウィバーレィ
4%のマラウィの dark fired leaf
が入っているそうです
そのようにTRDC の説明には書かれているのですが

最後の4%のマラウィリーフがバージニアなのかバーレィなのかがよくわかりません…
以前の記事でもその部分がよくわからなかったのですが


SPDC の説明をよく見るとこの様に書かれておりました
Stoved and pressed, a variety of Virginias, Malawi Burley, and a small amount of African Dark Fired tobacco are married into a traditional flake from Gawith, Hoggarth & Co.
これではよくわからないのですが
コンポーネントのところを見ると ダークファイアードケンタッキー と書かれております

なので最後の4%の葉っぱはケンタッキーになるのだと考えられ それを裏付けるものとして
ちょっとスパイシーでペリクのような味の濃さを感じることになるでしょうか

また上記の記載で気になったのは 最初の stoved という言葉であり
全体に少しストーヴされているのかと思いました(ホットプレスか?)
その理由付けとしては
少し小麦チックなダークバージニアの風味を感じることによります



またこのブレンド 時によりかなり香ばしいクルミのような風味を感じるのですが
それがマラウィのバーレィによるものなのか ケンタッキーによるものなのか定かではないのですが
おそらくばらつき具合からしてケンタッキーによるのかと思われます
特に中終盤にその香りを強く感じるようです


今回はアラートを入れていませんでしたので
気づいたときには
   
これらの3ブレンドと 後ろの保存ケースに入っている
Ennerdale Flake と Kendal #7しか買うことが出来なかったのですが

当ブレンドを含め
 


これら3ブレンドの同時進行となりました
一番最後のブレンドが 当ブレンドとなるのですが
比べてみるとよくわかりますが 思ってた以上に色が黒く
ストーヴされているのだと感じ入ります
おそらく Bright CR Flake もホットプレスされているのだと今思う次第。


もっとも 4年熟成してあった SG の St.James Flake も今喫っているのですが
全く同じような色をしていますね
こちらの方は4年も熟成させると実にうまくなっていて バージニアのまろやかさが実に素晴らしいです 甘くなったわけではありませんが味が熟れている感じです

当ブレンドは新しいのでまだ味に角がありますが
それをあまり感じさせないのはストーヴによるものかもしれません


何故なのかよくわかりませんが
GH のブレンドの中で今一番人気は 上記の BCRF になるのですぐに売り切れてしまいますが
2番手で買うことのできる当ブレンドの方が個人的に好みになります Kendal #7 もそうですが


BCRF の方は寝かせてなんぼの意味合いが強いのですが
当ブレンドは 寝かせなくとも魅力的な喫煙が出来るとこの私は感じ入ります
それだけ バージニアと バーレィ ケンタッキーのコラボが素晴らしいのだと思いましたね

またこのブレンド 姉妹品があって
Brown Flake Aromatic
Brown Flake Scented

この2ブレンドがあるのですが 後者の方は
残念ながら今は SPDC で買うことは出来ないようですがこのブレンドの説明を見ると
Hot pressed, dark stoved Virginias are supplemented by burley varietals and flavored with licorice, maple and tonquin bean essence
この様に書かれていますので
やはりホットプレスでストーヴされた葉っぱになるのだと思いますし
リコリス メープル トンキンで味付けされていたようです
後者の方が人気が高かったのですが 何故に…と思うわけです

しかしいま SPDC の説明を見ると
Hot-pressed, dark-stoved Virginias are supplemented by Burley varietals and flavored with licorice, fig, and tonquin bean essence for Gawith, Hoggarth & Co's Brown Flake.
となっており メープルがイチジクに変わっただけで
今のAromatic は Scented とほとんど同じ味付けになっていますね
これならば納得がゆきますし喫ってみたくなりますね
ただしこちらの方が U/S よりも人気が高いです


さてようやく
再喫の感想 となります

このブレンドは ある程度湿り気がありますので よく乾燥させる必要があります
フレイク自体に弾力性がありますので 最初によく乾燥時間をとるか
両手でよく揉んで 念入りに細かくほぐすのが良いかと思います
少し手に残る湿気とねばりがありますが 
これがこのブレンドにつけられた軽いフレイバーをイメージさせます

よく揉んで乾燥させることになりますが 軽く詰めるのが良いです
そうしますとようやく燃えてくれます。


点火とともに
まずやって来るのは 酸味を少し含んだお花の香りになりそれの後を追うように
トンキンの清涼感のある甘さを感じます
 

この香り すぐに思い出すのは Kendal#7 にも感じたあの香りになりますね
軽いLakeland Scents というのはこのヒースのような香りでしょうか いい香りです

当然バージニアもすぐに香るのですが 甘さは穏やかで砂糖のような甘さにはなりませんが
このブレンドにはマラウィのバーレィが存分に入ってますから その働きが目につきます

穏やかなバーレィと言えますが 少しエッジの効いたドライ感が堪りません
しつこさのない甘さの重くないスムースな喫煙が続いてゆきますね
これはBCRF にはない喫煙経験となり当ブレンドの特徴になります
ストレートバージニアの好きなかたにはこのバーレィは余計かもしれませんが
バーレィの美味さを知った方にはこれが良いのかと思います

このブレンドには レッドバージニアのタンジィでピカンティな酸味というものはありませんが ペリクのようなスパイシーな酸味を感じます
その酸味がこのブレンドの深みともいえるのですが
その働きはおそらく 4%だけ入っているケンタッキーによるものかと考えます

少し塩味も感じるのですが それとこの酸味が
このブレンドの味の濃さと深みを与えるのだと思います

ホットプレスによるストーヴされたバージニアは 小麦のようなブレッディな味わいを出すのですが 
その落ち着きのある風味に中盤以降
とくに終盤に強く感じられるのが クルミのような香ばしい風味になります
これが素晴らしい

ケンタッキーによるのか マラウィのバーレィに因るのかはよくわかりませんが
時折感じることになりますから ケンタッキーによるものかと思いましたが
定かではありません…

スパイシーでアーシーな味わいを残して終煙となるのですが

強い甘さではありませんが程よく落ち着いた甘さで 適度な酸味もありますから
味も濃く さりとてバーレィのドライ感がしつこさを与えません
飽きの来ない素晴らしいブレンドかと思います



私はこちらのブレンドの方が BCRF より好きですね 買いやすいしね
寝かせた方が美味いのでしょうが すぐに喫っても十分美味いと思います
ただしよく解してね
バーレィが嫌いでない方にはお勧めのブレンドかと思います GH でね
そんなお話でした

それでは また

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