鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Rattray - Stirling Flake

2020年09月13日 | パイプタバコ
2020年 9月

今回は Rattray - Stirling Flake

ラットレーの有名どころを喫った感想としては 皆甘さも強く喫い易い というのが
皆さんの思う所かと思うのですが 全てがそうだという訳ではありません
特にこのブレンドに関しては ちょっと特殊な 強いタバコのイメージがあります


Stirling というのは スコットランドの都市の名前ですが 昔はスコットランドの首都だったらしいです。 Perth(パース)の南の方の少し西側のところにある町で 地図を見ると直ぐに分かります
しかし 今は人口45000人位の スコットランドで一番小さな都市だそうです。

ラットレーのタバコはこういったスコットランドの街の名前にちなんだブレンドが多いです
この町のすぐそばには ハイランドタージでお馴染みの ハイランドもあります。
そういったことを踏まえて缶の説明を見るのですが


バーレィ と ケンタッキー そしてバージニア
等量ずつませたフレイクになっているらしく 強いタバコであるようです


缶を開けると



この様にほぼ真っ黒の 厚めのフレイクが出て来ますが 湿気の方も少しあるようです
ですから ある程度解してから少し乾燥させて詰めることになります


葉組の方は やはり
Burley, Kentucky, Virginia となっておりますが

リコリスーアニス による独特の甘味と香りがついているようです その様に感じましたね
こういったブレンドにおいては リコリスで甘みをつけるのはよくありますね


どうもこのブレンド ピーターソンの Irish Flake(IF) に似ているというか ほとんど同じ見たいです・・・
この私 それはやったことがありませんし 今はもう生産されていませんから全く分からないのですが その様に書いておられる方はたくさんいます。
どちらもコールハスの製造になりますから やはり同じもののような気もします


しかしこの私が
すぐに思い浮かべたのは
Peter Heinrichs - Dark Strong Flake
Orlik - Dark Strong Kentucky
ということになります

どちらもオーリックで作っており リコリスーアニス による甘み漬けも同じかと思われます
その事は このブレンドを喫った時にやはり リコリスの甘味を感じたのでそう思ったのですが 

実際比較をすると 確かにリコリスの甘さは感じるのですが ケンタッキー バーレィの
印象も違い 強さも味わいも異なる 全く別のブレンドであると感じました


それよりも 強さという点では 少し
Gawith, Hoggarth & Co. - Happy (Brown) Bogie Unsliced
こちらのブレンドに似ているのかな・・・という印象になります


リコリスーアニスの甘味と風味は DSF DSK に似ているのですが
あちらの方はもっと穏やかで喫い易く
強さという点では GHの上記のブレンドに少し似ているのかなという事になります。


さて感想という事になるのですが・・・

解してのち15分位乾燥させると問題なく点火できますが
そうしなくとも ある程度解したのちゆるく詰めても直ぐに点火できますから
逆に そうやって喫った方が静かにクールスモーキングが出来
このタバコの本来の旨さを味わうことが出来ることを何度か喫ううちにわかりました。

ですから お勧めの喫い方としては
あまり乾燥させずに粗くほぐしゆるく詰め 静かに喫ってやることでしょうか

そうしますとニコチンの強さも程よくなるので このブレンド本来の旨さを引き出せるように
感じました。

いきなりリコリスのような独特の甘味を感じますが バージニアとしてはダークバージニアの
落ち着きのある甘さになるようですね
しかし元々そんなに甘いタバコではありませんので このリコリスの甘さが
このタバコの強さを緩和する働きになるのかと思われるところです


このタバコのバーレィは前回の Jupiter
ホワイトバーレィのような角はなく まろやかで喉にはやさしいです 
それとバーレィ由来のチョコレートのような風味を少し感じますしドライ感もありますが 
ナッティであるとかそういった香ばしさは特には感じません
そこは他のバーレィブレンドとは違うところになります

さて問題は Kentucky となりますが これがこのブレンドの特徴なのかなと思います
このタバコの強さとスパイシーな部分を受け持つのはこのケンタッキーかと思われますが
旨さというか風味の部分でもこのブレンドを引っ張ります


何と申しましょうか
とっても ピーティ!

アイラモルトを思わせるような 泥炭臭と言うか スモーキーでアーシー そしてレザリィな
なんともいわれん 旨みを感じさせるような泥臭い香ばしさを感じることになります
それがこのブレンドの大きな特徴かと思います


そしてその風合いは この北海道の石狩地方もそうですが
もっと北海道の北の低い灌木が生い茂る原野をイメージさせます・・・

そんな荒涼とした寒々しい土地柄はスコットランドのその辺りも連想させ
暖炉の火の前で細々と暮らす人々の生活が頭に浮かびます・・・・・・。




そう言った味わいは このブレンドの大きな特徴で他のブレンドとは異なるところですが
ボウルの終盤においては このブレンドのタバコの強さがより増してきます
そこのところが このブレンドの少し疲れる所になりますし
このブレンドの力強さの部分かもしれません

独得の深い味わいなのですが
気楽に喫えない所も感じます

肉などをがっつり食べた後などは特に美味いと思います
しかし常喫タイプではないでしょうね

そう言った意味で お勧めは出来ませんが
喉にもやさしく 上手に喫ってやればとても美味いブレンドかと思いました

ダークバージニアのフルーティな味わいもうまくこのブレンドとマッチしていますから
なかなかのブレンドかと思うのですが

町中華の玉ちゃん流にいうとやはり
硬ぇ~ ということになるのですが
想像していたほどでもない様です

ただし 上級者向けのブレンドになりそうです
常喫向きではありませんが時として喫いたくなるブレンドかと思いましたね
そんな感想となります

それでは また
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