2022年 8月
今回は Cornell & Diehl - Izmir Turkish
オリエント葉と呼ばれるものは 今のトルコからブルガリア ギリシャ マケドニアにかけての
地中海のエーゲ海沿岸で採れるタバコ葉になるのですが この辺りでしか採れないのも不思議です
地中海独特の天候と窒素含有率の高い土壌があってこそ初めてできるこのタバコ葉になるのですが
その75%を占めるのが いわゆるターキッシュと呼ばれるオリエント葉になり
ほとんどが現在のトルコに集中しています
Basma などのギリシャ東部で採れるオリエント葉などはほんの一握りであることは皆さんよくご存じかと思うのですが
C&D においてはそのオリエント葉のほとんどを この Izmiru-Turkish と呼ばれる葉で賄っていることもよく知られております
生産量が多いので安定して供給できるのがその大きな原因になります
イズミル とスミルナ
その辺りの地図になりますが
スミルナというのは Izmir(イズミル)の中の街の名前になり
同じものと言えそうですが 産地は広いので葉っぱの性質に地域差があることは充分考えられます
English や Balkan あるいはオリエンタルブレンドには このオリエント葉は欠かせませんが
広義のオリエント葉とターキッシュ葉では味も風味もかなり違いがあります
しかし どのブレンドにもいろんなオリエントやターキッシュを混ぜて使用するのは当たり前のように行われていますので それぞれの味がどのように違うのかはわかりにくいところがあります…
なので 一つだけ出所のはっきりしているこのIzmir-Turkish に限っては
その性質と味をしっかりと認識しようというのが
このバルクを買った大きな理由となります
先日の Sun Bear Mountain Flowers においても
2019年のBasma
2018年のIzmir
という記載があるのですが オリエント葉とターキッシュ葉が混じり合ってはその味の違いを認識するのは難しい話になります
なので いつのものかはわかりませんが Izmir のターキッシュの味をしっかり認識するのが
味の理解を深めるのに役立つのかと考えた次第になります
本来 ブレンド用としての この製品になるようですが
そんな面倒くさいことは置いておいて そのもの自体をしっかり味わうのが目的となります
しかし 予想に反して
このターキッシュは ストレートに喫っても実にうまいです
ニコチンこそほんのわずかですが 甘みもしっかりあり(15%くらいの糖度かな…)
ハービーなスパイシーさと 酸味もあります
バターリィな少しオイリィな味わいもあって
それ単体でもなかなかのバルカンブレンドのような味わいがあると言えますね
ラタキアは今はキプロスのものしかありませんが
今はスミルナでつくられています それをキプロスから出荷しているようです
sun-cured されたこのIzmir は そのまま喫って実にうまいタバコでした。
値段は 4㌉で 8.5㌦ですから Low Country のバルクよりは少し高めですが
それでもかなり安いので オリエンタルブレンドとして喫っても十分かと思います
カットの方は レディラブドっぽい 大き目のリボンカットになっておりますが
意外と火が付きにくいです
しかしいったん火が付くと 静かにクールに燃えてくれます
感想
このタバコの一番の特徴でもあり一番の欠点は ニコチンの含有量がとても少ないということです
なのでニコチンによるタバコ感はとても乏しいと言えますが
全くそういったタバコ感がないかと言えばそうでもなく
それなりの満足感は得られるようです
しかしニコチンはとても少ないですので 喉にストレスもなくさっぱりとした喫い味となり
そこはなかなか面白いと思いました
シガレットのキャメルのような味わいを連想するのですが
独特の甘さのあるタバコとなります
点火とともに
クリーミィな甘い香りが起ちあがります
この甘さは結構強くて
バージニアの甘さではありませんが Izmir の持つ糖分の甘さとなります
普通のタバコならばこの甘さと一緒にニコチンのタバコ感も立ち上がるのですが
そうではなく 純粋な甘さだけが前面に起ち上ってきます
バージニアのシトラス感というものもありませんが オリエント葉の持つ清涼感が少しだけ立ち上がるようです
シダ(スギ)のようなそういった香りになりますが
その香りと伴に ターキッシュのハーヴィーな香りと味わいがやって来ます
この味わいがIzmir の味わいになるのですが
そうスパイシーな香りではありません もっと柔らかくもっと甘みを含んだ緑色の香りになります
この香りと味がこの葉っぱの大きな特徴になりますが
大きな要素を占めるのは酸味になります 甘酸っぱい香りになりますね
グリーンペッパーのような緑色の風味も感じますが
オイリィなところもあって 時折感じるのはナッツの香ばしさになります
ナッツ程でもありませんが 酸味がありますので
粉チーズのようなそういったニュアンスになります
ボウルが温まって来るとより強くそういった味わいを感じるようです
これが強まると一つの満足感が得られるように思います
バージニアは入っていませんが バージニアと同等かそれ以上に甘さも感じますし
適度な酸味もあって バーレィのようなハーヴィーな草の香りとエグミもボウルが温まると少し感じるようです
しかし喫い終わりはいたって穏やかで口の中に違和感もなく
実に健康的なタバコであると言えます
寝る前に喫っても全く問題がないタバコと言えますね
単体のオリエント葉になりますが
味は複雑なところがあって いろんな特徴があるのがこのオリエント葉の特徴と言えます
ですから 単葉ですが それ単体でも楽しめるタバコと言えます
ブレンドするわけではありませんが ストレートに喫って面白いと思いました
ニコチンによる満足感は得られませんが
気軽に喫ってもそれなりに楽しい面白いタバコと言えます
評価値の高さはブレンド用としての意味合いが大きいですが
そのまま喫う用としてもイケると思いました
Izmir に興味がある方には是非一度喫っていただきたいタバコになります
そんなお話です
それでは また
今回は Cornell & Diehl - Izmir Turkish
オリエント葉と呼ばれるものは 今のトルコからブルガリア ギリシャ マケドニアにかけての
地中海のエーゲ海沿岸で採れるタバコ葉になるのですが この辺りでしか採れないのも不思議です
地中海独特の天候と窒素含有率の高い土壌があってこそ初めてできるこのタバコ葉になるのですが
その75%を占めるのが いわゆるターキッシュと呼ばれるオリエント葉になり
ほとんどが現在のトルコに集中しています
Basma などのギリシャ東部で採れるオリエント葉などはほんの一握りであることは皆さんよくご存じかと思うのですが
C&D においてはそのオリエント葉のほとんどを この Izmiru-Turkish と呼ばれる葉で賄っていることもよく知られております
生産量が多いので安定して供給できるのがその大きな原因になります
イズミル とスミルナ
その辺りの地図になりますが
スミルナというのは Izmir(イズミル)の中の街の名前になり
同じものと言えそうですが 産地は広いので葉っぱの性質に地域差があることは充分考えられます
English や Balkan あるいはオリエンタルブレンドには このオリエント葉は欠かせませんが
広義のオリエント葉とターキッシュ葉では味も風味もかなり違いがあります
しかし どのブレンドにもいろんなオリエントやターキッシュを混ぜて使用するのは当たり前のように行われていますので それぞれの味がどのように違うのかはわかりにくいところがあります…
なので 一つだけ出所のはっきりしているこのIzmir-Turkish に限っては
その性質と味をしっかりと認識しようというのが
このバルクを買った大きな理由となります
先日の Sun Bear Mountain Flowers においても
2019年のBasma
2018年のIzmir
という記載があるのですが オリエント葉とターキッシュ葉が混じり合ってはその味の違いを認識するのは難しい話になります
なので いつのものかはわかりませんが Izmir のターキッシュの味をしっかり認識するのが
味の理解を深めるのに役立つのかと考えた次第になります
本来 ブレンド用としての この製品になるようですが
そんな面倒くさいことは置いておいて そのもの自体をしっかり味わうのが目的となります
しかし 予想に反して
このターキッシュは ストレートに喫っても実にうまいです
ニコチンこそほんのわずかですが 甘みもしっかりあり(15%くらいの糖度かな…)
ハービーなスパイシーさと 酸味もあります
バターリィな少しオイリィな味わいもあって
それ単体でもなかなかのバルカンブレンドのような味わいがあると言えますね
ラタキアは今はキプロスのものしかありませんが
今はスミルナでつくられています それをキプロスから出荷しているようです
sun-cured されたこのIzmir は そのまま喫って実にうまいタバコでした。
値段は 4㌉で 8.5㌦ですから Low Country のバルクよりは少し高めですが
それでもかなり安いので オリエンタルブレンドとして喫っても十分かと思います
カットの方は レディラブドっぽい 大き目のリボンカットになっておりますが
意外と火が付きにくいです
しかしいったん火が付くと 静かにクールに燃えてくれます
感想
このタバコの一番の特徴でもあり一番の欠点は ニコチンの含有量がとても少ないということです
なのでニコチンによるタバコ感はとても乏しいと言えますが
全くそういったタバコ感がないかと言えばそうでもなく
それなりの満足感は得られるようです
しかしニコチンはとても少ないですので 喉にストレスもなくさっぱりとした喫い味となり
そこはなかなか面白いと思いました
シガレットのキャメルのような味わいを連想するのですが
独特の甘さのあるタバコとなります
点火とともに
クリーミィな甘い香りが起ちあがります
この甘さは結構強くて
バージニアの甘さではありませんが Izmir の持つ糖分の甘さとなります
普通のタバコならばこの甘さと一緒にニコチンのタバコ感も立ち上がるのですが
そうではなく 純粋な甘さだけが前面に起ち上ってきます
バージニアのシトラス感というものもありませんが オリエント葉の持つ清涼感が少しだけ立ち上がるようです
シダ(スギ)のようなそういった香りになりますが
その香りと伴に ターキッシュのハーヴィーな香りと味わいがやって来ます
この味わいがIzmir の味わいになるのですが
そうスパイシーな香りではありません もっと柔らかくもっと甘みを含んだ緑色の香りになります
この香りと味がこの葉っぱの大きな特徴になりますが
大きな要素を占めるのは酸味になります 甘酸っぱい香りになりますね
グリーンペッパーのような緑色の風味も感じますが
オイリィなところもあって 時折感じるのはナッツの香ばしさになります
ナッツ程でもありませんが 酸味がありますので
粉チーズのようなそういったニュアンスになります
ボウルが温まって来るとより強くそういった味わいを感じるようです
これが強まると一つの満足感が得られるように思います
バージニアは入っていませんが バージニアと同等かそれ以上に甘さも感じますし
適度な酸味もあって バーレィのようなハーヴィーな草の香りとエグミもボウルが温まると少し感じるようです
しかし喫い終わりはいたって穏やかで口の中に違和感もなく
実に健康的なタバコであると言えます
寝る前に喫っても全く問題がないタバコと言えますね
単体のオリエント葉になりますが
味は複雑なところがあって いろんな特徴があるのがこのオリエント葉の特徴と言えます
ですから 単葉ですが それ単体でも楽しめるタバコと言えます
ブレンドするわけではありませんが ストレートに喫って面白いと思いました
ニコチンによる満足感は得られませんが
気軽に喫ってもそれなりに楽しい面白いタバコと言えます
評価値の高さはブレンド用としての意味合いが大きいですが
そのまま喫う用としてもイケると思いました
Izmir に興味がある方には是非一度喫っていただきたいタバコになります
そんなお話です
それでは また
最近パイプを始めたものです。
楽しく記事を読ませていただいております。
一つ、質問させてください。
こちらの記事で紹介されております、この葉はどちらで購入可能でしょうか?個人輸入になるのでしょうか。
Cornell & Diehl - Izmir Turkish
これからも楽しみにしております。