GLP-Quiet Nights 8㌉缶 やはりよく出来たタバコです

2020年　10月

前回の記事で　GLP の　Quiet Nights 8㌉缶を開缶したのですが
　
さすがに多いので　
また保存をかけて置き



こちらの1缶分だけを　喫っています


このタバコ私のお気に入りなのですが
喫うのは久しぶりということになります

GLPの作品の中では　おそらく一番の人気商品でもあり売れ筋なのだと思いますが
なぜにこれほど人気も評価も高いのか　少し考えてみました


以前のレビュー　でもその辺のところはいろいろ書いたのですが
その時と比べてみると少し意味合いが違ってくるようです


以前の感想では　ラタキアに関しては　あまり強く感じたわけではありませんが
今思うに　ラタキアの含有量は結構なものを感じます
ですから　色もそうですが　少しラタキアヘヴィなところを感じますが
それがさほどに感じないのは　
バージニアの甘さが秀逸であることと　オリエント/ターキッシュもまた絶妙に効いているから
　　　　であることが原因なのかもしれません

さらには　アカディアンぺりくも程よく出すぎず　酸味とうまみ　深い甘みを支えている
のがわかります。
ですから　実にバランスの良い　伝統的Ennglish でありながら
オリエントもまたよく効いた　実に素晴らしいBalkan であるとも言えそうです


一言で言うならば
ベースのラタキアの　クレオソートのような独特の香りとスモーキーでウッジーな清涼感のある世界に　
少しダークに仕上がったレッドバージニアの実にコクのある落ち着いた
深みのある甘さが味を引っ張りますから
少しレザリィで　リッチな甘さのブレンドだといえます。

当然のことながら　ペリクもいい働きをしていて　目立つことはないのだけれど
その酸味と旨味が　　オリエントの酸味と一体になり　バージニアの甘さを引き立てます

もう一つ気が付いたのは　このブレンドのオリエント/ターキッシュなのですが
かなり効いていますね　

多分Izmir も使われているのだと思いますが
スパイシーなところは　このターキッシュから
そして甘さとなんとも言われん　柔らかな味わいは　Basma あたりのオリエントから来るの
かとは思うのですが　さすがにその辺のところはよくわかりません…

しかしラタキアだけならば　分類的にも伝統的　English となりますが
これだけオリエントが効いていますから　Balkan と言っていいかと思われます
そのような味わいです

すべてのコンポーネントが　それぞれの個性を存分に発揮している
実によく出来たブレンドであるかと思います。
バランスが良いのだと思うし　そのつなぎの部分で一番の役割を担っているのが
このバージニアの素晴らしい質の甘さかと思います。




しかしこのブレンド　伝統的C&Dの　ブロウクンレイクなのですが
よく揉み解さないと甘さが出ないかもしれません…

それと　開缶してしばらく置いておいた方が　甘みもオリエントの香りも起って
美味くなりますね

雑にほぐしたり　湿気が強いと　ラタキアの香りが目立ち　逆にバージニアの甘さが起たないので　いわゆる普通の　Englishタイプのブレンドという感じになるのですが

ある程度　納得のゆくまで揉み解してやると
このブレンド特有の甘みと　オリエントの香り立ちが目を見張り
実に柔らかでコクがあって甘みの素晴らしい味わいになるようです

その辺りが　同じGLP においても似たようなブレンドでもある　Samarra とか　Meridianとか
とは　違うのは　カットの違いによるところが大きいのかとは思います
Peterson の　Night Cap　にしても　リボンカットですから
この　Quiet Nights　のような深みのある甘さのブレンドにはなりませんね


このタバコ　買って2年置いたものを開缶したのですが
開缶してさらに2週間以上置くとさらに美味くなるそうです
ラタキアは落ち着き　バージニアの甘さとオリエントの香り立ちが素晴らしくなるそうです
ペリクとオリエントの酸味が　バージニアの甘みを引き立てる構図は
このブレンドに複雑な味わいを与え　飽きないブレンドになってますね

久しぶりに喫ってまたうまさを感じたブレンドになります
ラタキア好きには　たまらないブレンドかと思います

それでは　また