鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

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Cornell & Diehl - Red Odessa バルク

2022年01月19日 | パイプタバコ
2022年 1月

今回は Cornell & Diehl - Red Odessa(レッドオデッサ) バルクタバコとなります

こちらのブレンドは Odessa のバーレィキャベンディッシュを レッドバージニアに置き換えたブレンドとなります そうしますとその他のコンポーネントの比率は同じようにも思えるのですが
どうも実際は違っているようで気づいた特徴があるようです
その辺りを探りながらこのブレンドを喫ってみたいと思います

前回のOdess のレビューは
Cornell & Diehl - Odessa バルク

こちらになるのですが 当ブレンドが Red と大きく強調されているのは
バーレィの代りに 特にレッドバージニアを使用しているからだと思われ
事実 そのレッドバージニアの深みのある甘さを感じるのですが
それだけではなく ペリクによるダークフルーツの味わいも十分に感じられ
どこか赤ワインを思い起こさせるような味わいもあるようです

さらにいうと 当ブレンドのペリクは Odessa に使用されているペリクとは違って
もっと味が濃く ペッパーの辛さも結構強く感じることより
ケイジャンスパイスではありませんが もっとホットな辛さを含んだスパイシーさも
そのRed の意味になるのかと思いました(レッドホットチリ なんてね…)



2001年にOdessa が発売されたのですが
このRed Odessa の方は 2008年の発売になるようです
Craig Tarler さん自らのブレンドになりますが
Odessa の方も さっぱりとしたバーレィの風味を含んだEnglish でとても喫いやすいタバコで
人気の方もあったのだと思いますが

より本格的な バージニアの深みのある甘さと味わいの English を目指したのだと思われます
バルカンソブラニーに似ていると宣伝した Odessa ですが 実は全然似ていなくて
どちらかと言えばこちらの方が似た感じもありますので そういった思惑もあったのかもしれません

GLP のどれかのラタキアブレンドに似ていればわかりやすいのですが
甘さもペリクもオリエントもかなり強めになりますので なかなか似た感じのブレンドはなく
当時のDunhill の Night Cap などと少し被る部分もありますが
やはり C&D はどこまで行ってもC&D ということであり
似た感じになるのは やはりC&D のどれかのブレンドになりそうです

しかしOdessa も喫いやすくなかなかのブレンドだったのですが
喫い比べると味わいはまるで違いますが むしろ当ブレンドの方が味は複雑であり
甘さもオリエントの香り立ちも ペリクのフルーティな味わいと辛さ
そしてなにより レッドバージニアの深い甘さは特筆すべきものがあって
こちらの方がより本格的美味さがあるように思いました

一般的には当ブレンドの方が 好まれると思います

 


葉組は
Latakia, Oriental/Turkish, Perique, Virginia ということですが
リボンカットも大きさを見ると 当ブレンドの方がカットが大きいようです
その兼ね合いは バーレィとバージニアの違いによるものかとは思いますが
ペリクなども少しこちらの方が大きいような気がしますので
当ブレンドの方はC&D のロングカットペリクを使用しているのかもしれません

またOdessa の方は Izmir のターキッシュが全面に出たブレンドでしたが
こちらのブレンドには Izmir のほかに もっと甘さの強いオリエントが使用されているように
感じました Basma 辺りのどこかのオリエントが入っているのだと感じます
なので 味わいは随分とOdessa とは異なります


感想

最初に当ブレンドの特徴を Odessa と比較してあげておきます
① レッドバージニアが満載
Odessa の様にバーレィにケーシングされた甘さではなく レッドバージニアの甘さが全開
しかしそれにしても甘いですので 別に何か甘さが付いているのかもしれません

② ペリクが違う
当ブレンドのペリクは味が濃いです Odessa のペリクはどこにいるのかよくわからなかったのですが
このブレンドのペリクは レーズン プラムのダークフルーツの風味が満載で酸味もあって 少し赤ワインの様な風味を感じます
さらに 終盤にはブラックペッパーのような辛さを感じますので どこかNight Cap を思わせます

③ オリエントが違う
どこか青臭いIzmir の香りが全開だっとOdessa ですが
当ブレンドのIzmir はもう少しおとなしく それ以外の甘さの強いオリエントの存在を感じます
どちらも オリエントが前面に出たブレンドになり ラタキアは意外とおとなしいので
よりBalkan に傾いたブレンドなのですが Odessa の方が強くオリエントを感じるようです
それは Izmir の影響がより大きいのだと思います

これらの違いを漠然と感じるのですが
説明の様にただ バーレィをバージニアに置き換えただけというのではなく それ以外の違いを感じることになりました




点火とともにやって来るのは
Red Virginia の甘さになります シトラスの香りはほとんど感じず ただただレッドの少し酸味を含んだ甘さになります Odessa の様にさっぱりとした甘さではなく もっとしっかりとした落ち着きのある甘さになりましょうか

同時に強く香るのは もちろんラタキアの風味ですが さほど強いものではありません
それよりも 当ブレンドにおいてもやはりオリエントが前面に出てくるようです
しかし 青臭い草の様なあのIzmir の香りはやはり健在ですが 
それ以外にももっと甘みを感じさせる別のオリエントの存在を感じます
この香りがIzmir の香りを和らげるようです

もっと明るい甘さがあってフローラルで ハーヴィーなオリエントになるのですが Izmir とは違いますね

何処の葉っぱなのかはわからないのですが Izmir 以外のターキッシュか おそらく
ギリシャ東部のどこかのオリエントになるかと思います

このオリエントの香りが Odessa に比べると柔らかみと甘さがあってなかなか良いと思います
まるで別の風味になりますね


ここで当ブレンドのペリクの働きになりますが
Odessa ではどこにいるのかよくわからなかったペリクになりますが
当ブレンドではこのペリクが大きな働きをします

レーズン プラムの酸味を含んだフルーツの香りが強くレッドバージニアの味わいを押し上げますから
その辺の味わいは Odessa とはまるで違いますし よくあるペリク入りのEnglish に近い風味になるようです
こういった風味のブレンドはたくさんありそうですが はっきりと思い当たるブレンドはなかなか
出てきません…
それだけ このブレンドは甘さは強いです


喫い方にもよりますが
強くパフると ペリクのスパイシーな辛みが出るようです
中盤から終盤にかけてその傾向は強くなってくるのですが
Night Cap にも感じたような強い辛さを終盤に少し感じるようです
ブラックペッパーのようなその辛さは やはりこのブレンドのペリクによるものだと思いますが
静かに喫ってやればそれほどでもなく 少しだけピリッとした感じになりますので
いい感じにペッパーが効いているというところでしょうか



レッドバージニアの甘さが強く オリエントも少し強く感じますので
少ししつこいイメージを最初に持ったのですが
何度も喫ううちにオリエントの軽さも感じますし
ペリクの酸味とちょっとした辛さも感じますので
1番ではありませんが なかなか飽きないブレンドになっているようです
買って損のないブレンドかと思いますね


Odessa とこのRed Odessa
どちらの方が美味いのかと聞かれれば困るのですが
Red の方が 少しだけ上かもしれませんね

もっとも Odessa の上には Pirate Kake がありますので喫うならそちらになります(この私)

そういった感想となります
それでは また

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