この6日間で当ブログに約2500のアクセスをいただきました。こんなにたくさんのアクセスをどうもありがとうございます(私にとっては十分に多い数です)。ろくに写真もない、しゃちこばった文字だらけの理屈っぽいブログを覗こうとする奇特なお方が少なからずいらっしゃることに正直驚いています。
最近の投稿の内容は、大前研一氏のデフレ論と「非ケインズ効果」に対する批判です。それらの話題について一般世間の関心が高いこともあったのでしょう。しかし、それ以上に、デフレ論・日銀論の急先鋒・上念司氏がツイッターで12,000人以上のフォロワーに、上記の投稿のアドレスを連続してリツイートしていただいたことが大きかったと思っています。また、上念氏のフォロワーの方たちとその他の方たちにも多数リツイートしていただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。
内容が内容だけに、より多くの人たちに読んでいただいてはじめて意味が生まれてくるタイプの文章ですので、リツイートしていただいたことにとても感謝しています。
上念氏とは次のようなやり取りをしています。
〔5月20日 美津島 明〕
リツイート、感謝します。やっと日銀法改正が見えてきましたね。ただし、消費税増税とのバーターでは、プラスマイナスゼロです。厳格な弾性条項を自民党に出してもらわなければなりません。私は、経済成長による税収自然増がベストだとは思いますけれど。
〔5月20日 上念 司〕
全くその通り。同感です。マスコミは完全に増税原理主義者の宗教新聞みたいになっていますので、ネットから日本人を正気にするメッセージを流し続けないといけません。これからもともに頑張りましょう!!
〔5月20日 美津島 明〕
頑張りましょう!!大手マスコミは、活字離れ、テレビ離れ、デフレのヘレンケラー状態で売上が減り、自己保身で固まってしまっている?あの「ウソ経済記事」の過剰報道はもはや社会病理ですね。ビョーキの人たちに日本の舵取りをされてしまったら、たまったもんじゃないですよね。
上念氏の「マスコミは完全に増税原理主義者の宗教新聞みたいになっています」という認識は私のものでもあります。だからこそ、不才を顧みず、経済「ウソ」記事を私はしつこく批判し続けているのです。徒労の思いに心が沈むことがなくはないのですが、経済ウソ記事撃退切込隊長の上念氏から「頑張りましょう!!」なんて声かけがあると、元気を取り戻します。
なお、私のツイートのなかの「厳格な弾性条項」とは、3~4%の名目GDP(インフレ率2%前後)の成長が複数年度続くことを消費増税実施のための条件とすることです。言いかえれば、日銀がまともな金融政策を実施しない限り、消費増税などまかりならぬ!という主旨を増税法案に盛り込むということです。本気で日本再生を考えるのであれば、これくらいは当然のことでしょう。
次に紹介するのは、民主党衆議院議員で、一流のエコノミストでもある金子洋一氏との間でのやり取りです。
〔5月24日美津島明〕
金子さんの論考を大いに援用させていただいて「非ケインズ効果」を論駁する投稿をしました。ありがとうございます。
〔5月24日 金子洋一〕
ブログ拝読しました。おっしゃることに大変共感します。まだ非ケインズ効果をこういう形で持ち出す議論をしているのですね・・私が党内の論議で完全に論破して一切反論が財務省から来なかったのですが。情報ありがとうございました。
〔5月24日美津島明〕
一流のエコノミストの金子議員にそう言っていただくと、「俺もそれほど的外れで馬鹿なことを言っているわけではないのだな」と力が湧いてきます。貴重な情報もいただきましてありがとうございます。それにしても、財務官僚はズルいなぁ・・・
みなさんも、財務官僚は本当にズルいと思いませんか。論客の金子議員に対しては議論で歯が立たないと判断してだんまりを決め込んでおいて、ナイーヴな一般国民を騙すべき絶好のタイミングが生じたら、その人脈を活用して何食わぬ顔をしてその機に乗じる。彼らはどうやらそんなことを繰り返しているようです。
金子議員の、ツイッターでの経済コメントには、「うん、なるほど」とうなづくことがよくあります。私が啓発されたのは一度や二度ではありません。最近のものをご紹介します。
〔5月24日 金子洋一〕
もちろん「国債格付け」が他の債券の格付けの天井になることが、経済全体に対して一定程度の影響を与えるけれども、あまりに大騒ぎをするのはやめた方がいいだろうと思う。しょせんは民間企業作成のランキングなのだから。
〔5月24日 金子洋一〕
民主党内の増税賛成派は、社会保障と税の一体改革の論議の中で、さんざん「国債格付けが下がって、国債金利が急騰する」などと言ってきたが、実際には日銀の金融緩和が行われないことによって「急騰」した。そろそろ妄想の世界から目を覚ましていただきたい。
〔5月24日 金子洋一〕
22日にフイッチが日本国債を格下げしたが、「市場にほとんど影響しなかった」 http://ow.ly/b7aZM しかし、翌23日には日銀が追加緩和をしなかったことにより、長期金利が約3週間ぶりの水準まで急上昇した。格付けと追加金融緩和どちらが重要なのかは歴然としている。
これらのコメントの背景には、欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスが5月22日、日本の長期国債の格付けを「シングルAプラス」に引き下げたと発表したことがあります。この手の報道があると、増税推進論者は「だから言ったじゃないの」と色めきたち、生活実感から増税に賛成しきれない一般国民はひたすら困惑することになります。
この格上げがうさんくさいのは、格下げの理由として、日本の政府債務残高が2012年末に国内総生産(GDP)比239%に達するとの予測を基に「高い政府債務比率が上昇し続けている」ことを挙げている点です。これが、会計学的にはほとんど意味のない数字で、これを真に受けることからは「もはや日本は一円たりとも国債を発行できない」などという誤った判断しか生まれてこないことは、前回の投稿で申し上げました。
海外投機筋は、差し当たり日本のデフレ状況、すなわち円高を歓迎しているという意図を、格下げの言動から読み取ればよいのではないでしょうか。彼らは、経済のプロとして、消費税増税がデフレの継続すなわち円高の継続をもたらすことを知っています。だから、消費税増税の動きに格下げという形で「援護射撃」をしたのでしょう。日本がデフレでブッ壊れようがどうなろうが、彼らにとっては、知ったことではないのです。
金子議員は、もちろんそういうことをも踏まえたうえで「日本人よ、大騒ぎをするな」と世間をたしなめているのです。「それより、一般国民にとっては、日銀の事実上のデフレ路線の継続という大きな問題があるでしょう?そこから目をそらすのはやめましょう」と。
うすうす感じていたことについて、あらためて金子氏からはっきり指摘されると「ああ、やっぱりな」と確信を深めることになります。その効果は大きいと思います。
最近の投稿の内容は、大前研一氏のデフレ論と「非ケインズ効果」に対する批判です。それらの話題について一般世間の関心が高いこともあったのでしょう。しかし、それ以上に、デフレ論・日銀論の急先鋒・上念司氏がツイッターで12,000人以上のフォロワーに、上記の投稿のアドレスを連続してリツイートしていただいたことが大きかったと思っています。また、上念氏のフォロワーの方たちとその他の方たちにも多数リツイートしていただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。
内容が内容だけに、より多くの人たちに読んでいただいてはじめて意味が生まれてくるタイプの文章ですので、リツイートしていただいたことにとても感謝しています。
上念氏とは次のようなやり取りをしています。
〔5月20日 美津島 明〕
リツイート、感謝します。やっと日銀法改正が見えてきましたね。ただし、消費税増税とのバーターでは、プラスマイナスゼロです。厳格な弾性条項を自民党に出してもらわなければなりません。私は、経済成長による税収自然増がベストだとは思いますけれど。
〔5月20日 上念 司〕
全くその通り。同感です。マスコミは完全に増税原理主義者の宗教新聞みたいになっていますので、ネットから日本人を正気にするメッセージを流し続けないといけません。これからもともに頑張りましょう!!
〔5月20日 美津島 明〕
頑張りましょう!!大手マスコミは、活字離れ、テレビ離れ、デフレのヘレンケラー状態で売上が減り、自己保身で固まってしまっている?あの「ウソ経済記事」の過剰報道はもはや社会病理ですね。ビョーキの人たちに日本の舵取りをされてしまったら、たまったもんじゃないですよね。
上念氏の「マスコミは完全に増税原理主義者の宗教新聞みたいになっています」という認識は私のものでもあります。だからこそ、不才を顧みず、経済「ウソ」記事を私はしつこく批判し続けているのです。徒労の思いに心が沈むことがなくはないのですが、経済ウソ記事撃退切込隊長の上念氏から「頑張りましょう!!」なんて声かけがあると、元気を取り戻します。
なお、私のツイートのなかの「厳格な弾性条項」とは、3~4%の名目GDP(インフレ率2%前後)の成長が複数年度続くことを消費増税実施のための条件とすることです。言いかえれば、日銀がまともな金融政策を実施しない限り、消費増税などまかりならぬ!という主旨を増税法案に盛り込むということです。本気で日本再生を考えるのであれば、これくらいは当然のことでしょう。
次に紹介するのは、民主党衆議院議員で、一流のエコノミストでもある金子洋一氏との間でのやり取りです。
〔5月24日美津島明〕
金子さんの論考を大いに援用させていただいて「非ケインズ効果」を論駁する投稿をしました。ありがとうございます。
〔5月24日 金子洋一〕
ブログ拝読しました。おっしゃることに大変共感します。まだ非ケインズ効果をこういう形で持ち出す議論をしているのですね・・私が党内の論議で完全に論破して一切反論が財務省から来なかったのですが。情報ありがとうございました。
〔5月24日美津島明〕
一流のエコノミストの金子議員にそう言っていただくと、「俺もそれほど的外れで馬鹿なことを言っているわけではないのだな」と力が湧いてきます。貴重な情報もいただきましてありがとうございます。それにしても、財務官僚はズルいなぁ・・・
みなさんも、財務官僚は本当にズルいと思いませんか。論客の金子議員に対しては議論で歯が立たないと判断してだんまりを決め込んでおいて、ナイーヴな一般国民を騙すべき絶好のタイミングが生じたら、その人脈を活用して何食わぬ顔をしてその機に乗じる。彼らはどうやらそんなことを繰り返しているようです。
金子議員の、ツイッターでの経済コメントには、「うん、なるほど」とうなづくことがよくあります。私が啓発されたのは一度や二度ではありません。最近のものをご紹介します。
〔5月24日 金子洋一〕
もちろん「国債格付け」が他の債券の格付けの天井になることが、経済全体に対して一定程度の影響を与えるけれども、あまりに大騒ぎをするのはやめた方がいいだろうと思う。しょせんは民間企業作成のランキングなのだから。
〔5月24日 金子洋一〕
民主党内の増税賛成派は、社会保障と税の一体改革の論議の中で、さんざん「国債格付けが下がって、国債金利が急騰する」などと言ってきたが、実際には日銀の金融緩和が行われないことによって「急騰」した。そろそろ妄想の世界から目を覚ましていただきたい。
〔5月24日 金子洋一〕
22日にフイッチが日本国債を格下げしたが、「市場にほとんど影響しなかった」 http://ow.ly/b7aZM しかし、翌23日には日銀が追加緩和をしなかったことにより、長期金利が約3週間ぶりの水準まで急上昇した。格付けと追加金融緩和どちらが重要なのかは歴然としている。
これらのコメントの背景には、欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスが5月22日、日本の長期国債の格付けを「シングルAプラス」に引き下げたと発表したことがあります。この手の報道があると、増税推進論者は「だから言ったじゃないの」と色めきたち、生活実感から増税に賛成しきれない一般国民はひたすら困惑することになります。
この格上げがうさんくさいのは、格下げの理由として、日本の政府債務残高が2012年末に国内総生産(GDP)比239%に達するとの予測を基に「高い政府債務比率が上昇し続けている」ことを挙げている点です。これが、会計学的にはほとんど意味のない数字で、これを真に受けることからは「もはや日本は一円たりとも国債を発行できない」などという誤った判断しか生まれてこないことは、前回の投稿で申し上げました。
海外投機筋は、差し当たり日本のデフレ状況、すなわち円高を歓迎しているという意図を、格下げの言動から読み取ればよいのではないでしょうか。彼らは、経済のプロとして、消費税増税がデフレの継続すなわち円高の継続をもたらすことを知っています。だから、消費税増税の動きに格下げという形で「援護射撃」をしたのでしょう。日本がデフレでブッ壊れようがどうなろうが、彼らにとっては、知ったことではないのです。
金子議員は、もちろんそういうことをも踏まえたうえで「日本人よ、大騒ぎをするな」と世間をたしなめているのです。「それより、一般国民にとっては、日銀の事実上のデフレ路線の継続という大きな問題があるでしょう?そこから目をそらすのはやめましょう」と。
うすうす感じていたことについて、あらためて金子氏からはっきり指摘されると「ああ、やっぱりな」と確信を深めることになります。その効果は大きいと思います。