たまにおるなぁ、このタイプの人。最近影が薄かったWHOのテドちんであるが、G7サミットの席上、「10億回分のワクチン提供を歓迎する、ただ来年のG7までに収束させるには110億回分必要だ」とのたまったそうである。パンデミックを終わらせるには確かにその通りだし、「金は無いけど口は出す」国際機関の性質上仕方ない面も有るが、先進諸国にも余裕が有る訳では無い。トランプ前大統領がブチ切れて脱退するのも良く分かる。WHOが世界の医療衛生分野で挙げた功績は疑うべくもないのだが、何となくこの人のせいで印象が悪くなっている様な気がする。ワクチン提供を通じて影響力を強めようと企んでいるのはどの国も同じなので心配しなくて良いと思うのだが、上から目線で各国首脳の尻を叩くポーズを立場上取らざるを得ないのが何とも痛々しい。大国のエゴに翻弄される苦悩は察するに余りあるし、物の言い様で損するタイプの人には荷が重いポストの様に思えるのである。