最新技術と悪知恵は相性が良い。深層学習AIで生成した架空の顔写真を、商品広告に使う所が有るらしい。実在しないんだからどんな感想を言わせても、誰からも文句を言われないと云う着眼点は流石である。これからの時代、その手の口コミっぽい宣伝も疑ってかかる必要が有りそうである。ただ他人の空似と云う言葉も有る様に、ソックリさんが自動生成される可能性も有るだろう。万病に効く何かの水を「お陰で訳の分からない事を書き散らかす業病が治った」とレビューする自分に出くわす事も有り得るのである。心当たりが無い分、デジタルタトゥーよりも質が悪いかも知れない。まずはそう云う手法の宣伝には効果が無いと諦めさせる様に、消費者側が賢くなるのが一番である。とは言え買い物の時にアマゾンのレビューを参考にしがちなのであり、「自分の選択の正しさを補強してくれる他人の意見」のニーズは、どんなに技術が進んでも無くならない様に思えるのである。