ブラック企業が蔓延るのは何故か。思い付いた論点が多過ぎるので、取り留めもなく並べてみたい。まず一点の曇りも無いホワイト企業は存在せず、全般的に白いがこの部署は真っ黒、みたいなのが普通である。労働の対価が妥当であれば不満も収まるが、サビ残が無かったり有給消化が100%だったりする程度でホワイト扱いする志の低さも関係するかも知れない。また労働者としての教育にも問題が有る。労働三権程度は学校で毎日唱和させても良い位である。雇用側が絶対有利である関係を是正する権利なのだから、不当な労働環境であれば(程々に)暴れて良いと叩き込むべきである。ただ根本的な問題として、ブラック企業の方が生き残り易いと云うのも有る。同じ労働力を安価で長時間使える方が強いのが道理である。他にも滅私奉公を美徳とする風潮とか労働市場の流動性とか幾つも思い付くので、これで蔓延らない方がおかしいと云う取り留めも無い結論に落着するのである。