メディア戦術の上手さを感じる。マイナカードの一部機能をスマホで使える日が2023年5月11日に決まったと河野デジタル相が発表した。健康保険証や運転免許証との一体化等、就任から急に話が動いた様に見えるが、粛々と進めていた準備を効果的に小出しにしただけだと思う。不測の事態に備えて公式発表はギリギリまで抑えるのが行政の習癖であり、そこら辺を風通し良くしただけでもグッジョブとは言える。実際問題、今回の新情報は日付だけである。iPhoneはAppleと鋭意交渉中である事に変わりはないし、Androidでもどの機種が対応するかは明確にされていない。セキュアエレメントへの格納にどんな機材が必要かもはっきりしない。そう云う細かい所が決まり次第、チョコチョコ発表していればメディアへの露出も増えるし、公的個人認証サービスの認知度も上がるかも知れない。政治家は話す力、広める力、汗をかく姿を演出する力に秀でてナンボであり、聞くだけではダメなのである。