トロッコ問題は直面してから判断する。非人道的だが現実解とは得てしてそう云うものである。2023年4月からレベル4自動運転がスタートする。当面は公安委員会の許可制で、しかも遠隔監視の主任者を置かねばならない様である。個人でこれをやろうとすると高度なテクニックが要求されると思うので、要するに事業者の無人輸送だけ認めると云う事なのだろう。レベル4は原則自律走行であり、遠隔監視が緊急時にどの程度まで介入出来るのかは分からないが、何か轢くのをただ傍観するだけだったら精神的にちょっと嫌である。交通量が少ない地域から徐々に導入していく方針なのだろうが、轢くのは人間とは限らない。シカやイノシシだったら日常茶飯事な地域も珍しくないし、落石や倒木も十分有り得る。そう云うイレギュラーに直面したら下手に機転を利かさず、思考も運転も停止して事後処理は人間様に丸投げする。そう云う設計思想は現実解としてアリだと思うのである。