どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 3879

2023-08-21 19:18:24 | 時間の無駄
新たな知見のきっかけは何処にでも転がっているものである。京大の橋本教授は「たこ焼きは何故半径2cm程度なのか」と云う事に疑問を抱き、より大きなたこ焼きを作るにはどうすれば良いか考察してみたそうである。まず「球形で外はカリカリ中はトロトロ」をたこ焼きの要件と定義し、半径4cmの制作に挑んでみたが、自重で潰れてしまうか中まで固くなってしまうかで上手くいかなかった様である。そこで「たこ焼き関数」なるものを考案しシミュレーションした結果、形状を扁平にすれば要件を満たすと判明したとの事で、作るのにも成功したそうである。ただ定義上は正しくても見た目は完全にお好み焼きになってしまった様である。科学的な新発見が実生活で役立つとは限らない好例ではあるが、学問とは得てしてそう云うものであろう。広大な無駄の裾野が無ければ有用な発見の高みには辿り着けないのであり、その無駄を「教養」と呼んでも差し支えない様に思うのである。