相変わらずMicrosoftの敵は自分自身の様である。米国の調査会社がデスクトップOS（Windows部門）のシェアを発表した。ぶっちぎりのトップはWin10の71.94%で、Win11の23.17%を大きく引き離している。セキュリティ要件が厳しくなった割には恩恵がほぼ無かったのが原因であろう。PCの買い替えサイクルが来るまでこの傾向は続くと思われるし、Windows XPを使い続けている0.32%は死ぬまで使い倒してもらいたい。Win11 21H2のサポート切れが目前に迫っているが、この様子だとその移行もスムーズには進まないだろう。「安定稼働している業務アプリが動作しなくなる可能性」を、セキュリティパッチが受けられなくなるリスクよりも重く見ている人は一定数居るだろうし、それを否定出来る立場でも無い。ただ、そう云うリスクを抱えているのだと云う意識は常に持って欲しい。そして可能であれば、何事も無く動いている様に見えても実際には多くの人の頑張りによって支えられている現実にも気を配って欲しいのである。