崇高な理念は理解するけれども。EUの裁判所が、Steamを運営するValveに対し160万ユーロの罰金を支払う様に命じたそうである。同プラットフォーム上ではゲームの価格が国やエリア毎に定められており、その為に特定の地域で購入すると安くなる場合が有る。その対策としてジオブロッキングが設けられており、米国で買ったゲームを日本でアクティベートする事は、原則出来ない(やってやれない事も無いが突破するメリットも無い)。ただそれがEU域内にも設けられていたせいで、デジタル単一市場規則に抵触すると見做された様である。しかし中核を担う独仏と旧東欧諸国は物価に大きな開きが有る。同じ価格にしろと云うのは少々無理が有ると思うし、是正されたとしても誰も得をしない(罰金を徴収する機関を除く)。そもそも食料品の価格も国それぞれだと思うのだが、統一された欧州と云う大義名分を何処まで無理強い出来るものなのか、いささか心配にもなってくるのである。