ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

父絞り

2009年06月22日 02時00分02秒 | 山羊の話
毎日一人で山羊の乳絞り。
今までは二人がかりだった。
ユキが暴れるので、家内が搾り、こちらは山羊を宥め賺し、あるいは押さえつける役。
でもパワーアップした乳絞り小屋を作ったので一人で絞ることになった。
というわけで毎日父絞り。
絞ってみるとこれがなかなか大変なことがわかった。
最初乳が張ってるときはなかなか出てこないし力が要る。
そのうちようやく出てくるけどぜんぜんバケツにたまらない。「穴が開いてるんじゃないか?」と本気で思う。
そして絞りきらないうちにもう汗びっしょり、指はくたくたになる。
ユキの餌もそろそろなくなり暴れ始める。
ユキの顔色を伺いつつ、バケツに足を突っ込まないように警戒しつつ、ひたすら絞り続ける。
そして途中でとうとうあきらめて、「子山羊の分も残しておかないとね」と自分に言い訳をして、後は子山羊に任せる。
ともあれ、なれというものは怖いもので次第に絞れる量は増えてきた。
これからは最後の一滴まであこぎに搾り取ろうと思っている。
これはまあ年貢みたいなもの。
因業な庄屋が小作人から小作料を搾り取るようなもの。
あるいは「あれ~~」と嫌がる町娘をたぶらかす悪代官。
「くっ、くっ、くっ、おぬしも悪よのう」
山羊も食べるだけでなく、少しは働いてもらわないとね。
コメント
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