ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

吉備高原

2012年03月04日 18時08分45秒 | 田舎暮らし
高原暮らし・・・ってなんか憧れない?
殺伐として都会暮らしでもなく、じめじめした里山暮らしでもなく、
からっとした、高原暮らし。
そんな暮らしに憧れない?
広々とした明るい高原。
なだらかな丘に蕎麦や菜の花がいっぱい咲いている。
そんな景色に憧れない?

きのうたまたま吉備高原に行ってきた。
美作にキノコのホダ木の伐採に行ったのだけど、手違いで伐採ができなくなった。
それで、しかたないのでメンバーの吉備高原住まい人の土地で少しだけ木を切ろうということになったのだった。

うんざりするほど坂道を上り下りしながら・・・
すこぶるエンジンの調子の悪い車にうんざりしながら・・・
上りになるとあえぎあえぎ進むのでやたらとギアチェンジしながら・・・
何度も何度もため息をつきながら・・・
やっとたどり着いた。

そこは明るい広々とした高原・・・晴れてたら・・・
でも雨!
ぱらぱらと降り出した。
そして寒い!!
とっても寒々と感じた。
高原は晴と雨ではまったく違う。
雨の高原に住むと、やっぱり里山のほうがいいかなぁ・・・ときっと誰でも思うだろう。

山羊がいた。
我が家のカモメタイプの山羊。
おとなしい山羊で直ぐになついた。

犬がいた。
いかにも猟犬と言う感じの小さいけど怖そうな顔の犬が2匹。
やたらと鳴いていた。

家は築150年の古民家。
いかにも山村の農家と言うたたずまいで、
きっと都会から来た人は、こんな暮らしいいなぁ!・・・と憧れるだろう。
でも冬・・・暖房といえばコタツだけ。
きっと一冬過ぎたら・・・さっさと逃げ出すだろう。
田舎暮らしは、とりわけ古民家暮らしはかなり厳しい。

クラシック系のレコードがたくさんあった。
我が家にもたくさんレコードがあるけど、我が家と同じくらい、あるいはそれよりももっと多いかもしれない。
レコードを見るととっても懐かしくなる。
CDを見ても少しも懐かしさを感じない。
ここのレコードはまだ現役らしい。
我が家のレコードはレコードプレーヤーが壊れているのでもっぱら飾り物。
もう10数年レコードを聴いていない。
CDは晴、レコードは雨。
しっとりとしたレコードの音は雨の日に良く似合う。

木は申し訳程度に1本だけ切った。
クヌギの木を。
雨の中、寒さの中、誰ももっと切ろうとは言わなかった。

帰りはますます雨。
まじめに雨。
雨の中、2時間かけてやっと家にたどり着いた。
ほっとした。
雨はますます激しくなってきた。
コメント
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