去年、メダカの水槽に睡蓮を植え、裏の沢のサワガニとカワエビを入れた。
メダカだけではつまらないので水槽をビオトープ風にしようと思ったからだ。
睡蓮は育ったけど花は咲かなかった。
サワガニは何度も入れたのにいつかなかった。
でもエビだけはこんな環境にも拘わらず、あるいはこんな環境がよかったのか、とってもたくさん増えた。
でも・・・秋が深まると・・・いなくなった。
きっと底の砂や石の中に隠れているのだろうなぁ~と思いつつも、
死んでしまったのかなぁ~、何とか生きててほしいなぁ~とも思った。
そして暖かくなって、水底にじっとしていたメダカたちもようやく動き出したので、
そろそろエビたちも・・・
そう、エビたちに言いたい。
もうとっくに春なんだぞ!いったいいつまで寝てるんだ!
すると、よく見たらエビの抜け殻が1個・・・2個・・・3個・・・あちこちにあった。
そして昨日やっとようやく、エビの姿を見た。
生きていたんだ!
厳しい冬を乗り越えて春を迎えることができたのだ!
半年近くもなにも食べないで、ただただ春を信じて耐えてきたのだ!
・・・こう考えると「脱皮」って素晴らしいことじゃない?
春とともに古い衣を脱ぎ捨てて、新しく成長するんだよ。
大きく大きく生まれ変わるんだよ!
しかし・・・別のことも考えられる。
きっとエビたちは単に怠けてただけなんだよ。
冬になると餌も少ないし・・・ここは、そう、眠って過ごそう!
そう、自然の中ではそれが普通なのではないだろうか?
陸上のほとんどの生物は冬は怠けて過ごす。
昆虫類は冬はさなぎとなりあるいは卵で冬をのほほんと過ごす。
爬虫類も寒冷地では冬は眠って過ごす。
哺乳類でもクマは眠って過ごす。
としたら、冬は怠ける、というのが正しい生き方。
冬も動き回っている人の方が逆におかしいのではないか?
そうそう、何かと怠け者は、怠け者だというだけで、冷遇される。
でも本当はそうじゃない。
冬は化石燃料などを使って動き回るのでなく、
家にこもってこたつの中でうつらうつら、
あるいはそれよりも布団の中でうつらうつら、
時々は起きて水分補給。
酒をちびりちびり呑んではまたも転寝。
そんな暮らしがとっても自然にあってる生き方だと・・・思うんだけどなぁ~
そうそう、今宵も酔っぱらっているのでありますよ。