軍記物を続けて読んでいる。
将門記、陸奥話記・・・
そして今は保元物語を読んでいる。
将門記と陸奥話記は現本は漢文、
保元物語は和文。
将門・・・陸奥話・・・保元・・・平治・・・
そして平家・・・となるにつれて漢文から和文、そして和漢混交文となるにつれて、軍記物の形が出来上がった、こんな歴史を見るのは楽しい。
将門記はまだ軍記物の形を成していない。
これは軍記物語ではなく将門の反乱の記録。
これを軍記物にするにはこの5~10倍の紙数が必要だろう。
ここには人間が描かれていない。
同じく漢文で書かれた陸奥話記でも同じことがいえる。
漢文は、とりわけ四六駢儷体は話の筋を無視して対句を使い美辞麗句に走る。
これは文章に溺れて物語を正しく伝えるのにはまったく無能な文体だ。
そう、四六駢儷体ってどうしようもない悪文!
自分ではそう思っている。
この四六駢儷体を今でも今でも讃えている人が、もしかしたら今の日本にいたら・・・一言いいたい「あほか!」
まあそんなことは置いといて、
日本の物語の歴史を、軍記物を通して、知りたいと思っている。