「人類の進化大辞典」(河出書房新社)を読んだ。
宇宙、恐竜、人類の進化はとっても興味のあるテーマ。
そして年々化石の発掘やDNAなどの科学の進化により、人類の進化の知識もずいぶん変わってきた。
昔習ったのは人類の歴史は北京原人やジャワ原人などのエレクトスから始まった。
でもそれは現代人の直接の先祖ではないと習った。
「では、直接の先祖は誰?」
それには学校では答えることができなかった。
その後アウストラピテクスが発掘されて、これが原生人類の直接の先祖とされた。
でもその後さらに古い人類の化石が発掘されて、今ではサヘラントロプス・チャデンシスが最古の人類、約700万年前から600万年前のこと。
これをさらにさかのぼると人類とチンパンジーの共通の先祖が出現するのだけど、
まだよくわかっていないらしい。
こうして今の現代人が登場するまでに多くの人類が出現して消えていった。
彼らはいったい何のために現れたのだろう?
現生人類の引き立て役、選挙の泡沫候補みたいなものだったのだろうか?
いえいえそんなものではない。
彼らは十分に種族としての生を全うしてそして死んでいったのだ。
ネアンデルタール人は32万年以上も生きた。
エレクトスは180万年近くも生きた。
アウストラピテクスの種は250万年くらいも生きてきたのだ
現代人はまだわずか20万年くらいしか生息していない。
いったい現代人はせめてネアンデルタール人ほどにも生きることができるのだろうか?あと12万年も生存することができるのだろうか?
12万年と言うと生命が進化するにはわずかな時間だ。
それがエレクトスとなると、あと160万年生きねばならない。
それは到底無理。
この数千年の間に人類はあまりに進化しすぎた。
まるで死に急ぎしているように、自滅へのゴールへ向かってひたすら走り続けてきた。
ここでふと立ち止まって振り返ろう、想像しよう。
ヨーロッパでは現代人は15万年くらいもネアンデルタール人と一緒に暮らしていた。
アジアではなんと現代人は17万年くらいもエレクトスと一緒に暮らしていた。
ところが彼らは滅びた。
滅ぼしたのは現代人なのかもしれない。
でも彼らは現代人に比べて十分に生きた、その生を全うしたともいえる。
これから人類ははたして彼ら先住民族と同じように生をまっとうすることができるのだろうか?
とっても疑問だ。
でも生き延びるには・・・きっとその方法は2つ。
・地球温暖化なんて騒がれているけど、地球の生命が、それも何回も絶滅したのは氷河期だ。
温暖化なんてどうってことはない。
温暖化を飯の種にして稼ぎまくる卑しい人間たちのことは、放っておこう。
温暖化になると大気の水蒸気が増え、雨が降り、砂漠が潤い、シベリヤやグリーンランドが耕作地帯になり、日本はヤシの実やパパイヤやバナナを食べ、泡盛を呑みフラダンスを踊って暮らしたらいいだけの話だ。
問題なのは寒冷化。
地球が氷河期になることだ。
過去氷河期で生命は何度も絶滅垂涎まで追い込まれてきた。
そのために今のうちから氷河期の準備をしておこう。
遺伝子組み換え技術を使って、寒冷地に強い野菜やマンモスのように氷河でも生き残れる家畜を作っておこう。
それでも生き残れる人は僅かだろう。
そのためにも宇宙へ脱出する手段を考えておかねばならない。
ノアの箱舟のように、選ばれた人間。
種族保存のために選ばれた動物たちが脱出できるように、
そんな大きなノアの宇宙船を開発しておかねばならない。
そして地球は滅び人類は宇宙へ旅立つ。
・・・そんな未来の世界を夢見ながら、
今日も酔っぱらっているのでありました。
人類の未来を信じつつ、そんなこととはまったく関係なく、
今日も酔っぱらっているのでありました。