1/10 投稿
Piege ピエージュ ある罠の物語 第8話 動機の下準備
沢村が知子の首輪の両端からクサリを外してくれたは30分くらい後だった。
沢村が先に疲れた。
沢村にうながされ、知子は沢村の寝室に行った。
そのまま何も起こらず2人は眠りについた。
5時前、沢村が目を覚ました。
知子はまだ眠っていた。
沢村は灯りをつけて知子の体のチェックをしていた。
知子は少し太った?
メジャーで測ってみた。
特に変化はなかった。
それから足を広げ、陰部の色を見た。
陰唇のうっすらとした紫、縁が濃い紫で縁どられている。
それを開くとピンクの陰底が見えた。
なんでこんなに女体が好きになったんだろう?
知子のももの内側にフエの痕が生々しく幾筋もあった。
かわいそうに
と沢村は思った。
そして答えのないいつもの疑問がわいた。
俺が死んだらこの女、どうするだろう?
沢村は横になって灯りを消して目を閉じた。
知子が寝返りをうち、沢村の腕にからんできた。
紀ちゃんと小さい知子の声が沢村の耳に聞こえた。
住宅街は静かだった。
そこで沢村が襲われた。
沢村は気まぐれに夕方散歩に出た。
もう薄暗かった。
後ろに走る足音が聞こえたと沢村家についた警察人に沢村は言った。
それで振り返ったら、黒いもの、人が向かってきた。
人間だったよ、
男ですか? 女ですか?
考えたけど、沢村は思い出せない。
でも小さかった、さんざん考えた末言った。
そうだ、知子、妻くらい、せいぜい。
沢村の体は無傷だった。
しかし、来ていた皮の上着の袖は大きく切られていた。
奥さんはと話が知子に向かった。
私、誘われたけど行かなかったんです。
お風呂に入りたかったので。
使用人たちも一人づつ質問された。
使用人の一人がマダムはムチでたたかれていると言ったのが
警察人の注意を引いた。
使用人の長もだんな様は奥様をムチうつのがお好きでと中途半端な言い方をした。
使用人たちはだいたい日本語を話したが日本人は一人もいなかった。
警察人は知子に動機はなくもないと考えた。
確認できる防犯カメラは見つからなかった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます