ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

ペドロランドの正月

2007-01-02 14:44:32 | スペインの生活
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

大晦日は再びヴァルとジムのバーでのパーティーに参加した。今度もほとんど友人ばかりだったが、人数が増えて総勢30人近くに達した。

参加したのはイギリス人がほとんどで、スペインの新年と1時間遅れのイギリスの新年と2回に渡って祝う。12時になると同時に、隣の中華料理店が主催した花火が次々と上がった。

スコットランドでは昔から新年の訪れを盛大に祝うのを除くと、ヨーロッパでは正月はあまり重要な意味を持たず、イングランドでは元日でもかつては祭日ではなかったほどである。が、近年は新年を祝うのがだんだんと流行ってきており、12時の時報と共にあちこちで派手に花火が打ちあげられることが多くなった。

スペインでは12時の鐘と共に、ブドウを食べる習慣がある。伝え聞くところでは、鐘が1つずつ打たれるごとに1粒ずつブドウを食べ、鐘が鳴り終わるまでに12個食べ終えると1年間無病息災に過ごせるということらしい。が、これがなかなか至難の業なのである。特に、大粒の種ありブドウだったりすると、種を噛まずに吐き出そうとしているうちに次の鐘の音が聞こえてくるという具合である。もちろん、日本人のように皮を剥いていたりしたら、とても間に合わない。ブドウを皮ごと食べるヨーロッパ人でこそできる業である。最近は、新年を祝うためのブドウの缶詰がスーパーに出回るようになった。12粒入りの小さな缶で、ブドウは種無しである。

午前1時になると、DJのリッキーが録音されたビッグ・ベンの鐘の音を流し、みんなでイギリスの新年を祝う。みんなで手をつないで「蛍の光」を歌い、"A Happy New Year"の挨拶とともにキスが交わされる。イギリスの夫の家族に携帯で電話をするが、もちろんつながらない。

午前3時少し前にわたしたちは家に帰ったが、何人かはその後さらにバーをはしごしたらしい。スペインのバーは大晦日は閉店するところが多いようだが、この辺りで唯一朝まで開いていたアルゼンチン人経営のバーはたいへんな賑わいであったそうだ。翌朝のイギリスのテレビニュースでは、今年の元旦、飲酒の絡んだ暴力事件や急性アルコール中毒で救急車のお世話になった人の数はこれまでで最高だったということである。パブの24時間営業が認められるようになった結果であろう。

翌日の元旦は、イギリス人の友達とビーチに繰り出して、バーベキューをした。合計で20人ほど集まる。暖かな一日であった。イギリスでは初泳ぎが各地で行われるが、この日海で泳いだのはジルだけ。いくら太陽は暖かくても、さすがに海水は寒かったようだ。

というわけで、正月はこれで終わり。どこも今日2日から通常営業に戻り、わたしも今日が仕事始めである。ヨーロッパの正月はあっけない。

2007年がみなさんにとってすばらしい年になりますように。