今日の天気は
先日、村の美容院に行ってきた。フランスで感心するのはどんなに小さな村でも美容院だけはしっかりあること。わが村も美容院1軒とバー2軒(そのうち1軒は数ヶ月前に閉店してしまったようだ)と全然当てにならないパン屋が1軒ある。
去年は質問になんでもウィと答えてたら、最後に35ユーロも請求されてぶったまげたので(ロンドンの美容院と同じ値段である)、その反省から、今回は予約時から「ドライカットだけ」としつこく強調しておいた。
その予約に出かけたときのことである。ドアを開き、わき目も振らず、受付に立っていた美容師に一直線に歩み寄り「ボンジュール」と言うと、いきなり美容院中の人から「ボンジュール・マダム」と返ってきた。そこで自分の失敗に気づく。正しいフランス式は、ドアを開けた後、ゆっくりと美容院中をぐるりと眺め渡して、優雅に「ボンジュール・メダム(男性がいたら「ボンジュール・ムッ(メ)シュー」も忘れずに)。これはバーでも同じ。すばやく失敗から立ち直って、なんとか予約を取り付けた。時間は「午前11時」。これは仕事があった場合、とても都合が悪いのだが、交渉するというオプションもとっさに頭に浮かばなかったし、交渉する自信もなかったので、相手の言うなりに翌日11時に来ることにした。
翌日11時に出向き、受付に向かって「ボンジュール」というと(前日の反省をすっかり忘れていた)、そこに座っていたのは子供だった。よく考えるとこの日は水曜日で、フランスの学校は休み。そこで、美容師の娘が店で暇をつぶしていたのだろう。フランスは土曜日も学校は休み。今週(6月30日)から学校は夏休みで、もう9月まで授業はないそうだ。いったいフランスの子供はいつ勉強するのか。これではフランスの将来が心配である。
シャンプーなしのドライカットのつもりだったのに、いきなりシャンプー台に座らされた。が、コンディショナー(フランス語では"soins"と言うようで、イギリスで言うコンディショナーよりは日本でいうトリートメントのほうに言葉としては近いのが興味深かった)はいるか?の質問には固く断り、去年の二の舞を水際で防ぐ。が、その後、ブロードライ(セット)をするかどうか?の質問には、つい心がぐらついで、ウィと言ってしまった。とにかく質問が多すぎる。セットはブラシを使うか、指でセットするかとか、そんなのは聞かないでも「よきにはからえ」である。まったくフランスの美容院は疲れる。
最後のお勘定は26ユーロ。去年より9ユーロ少なく済んだ。トリートメントを断ったおかげかもしれない。今回はどんなヘアスタイルにしてほしいのか具体的なイメージが自分の中でできあがっていたため、去年よりずっと満足の行くカットになった。
イギリス人の友達に「フランス語はできるの?」と聞かれることがある。そんなときには、「美容院に行ったけど、まあまあのカットをしてもらえた」と答えることにしている。「こんにちは」を知っていると「わたしは日本語ができる」になってしまうイギリス人の外国語能力自己評価を考慮に入れても、自慢にならず、適当に謙虚で誇張もない、よい答えだとわたしは思っている。
先日、村の美容院に行ってきた。フランスで感心するのはどんなに小さな村でも美容院だけはしっかりあること。わが村も美容院1軒とバー2軒(そのうち1軒は数ヶ月前に閉店してしまったようだ)と全然当てにならないパン屋が1軒ある。
去年は質問になんでもウィと答えてたら、最後に35ユーロも請求されてぶったまげたので(ロンドンの美容院と同じ値段である)、その反省から、今回は予約時から「ドライカットだけ」としつこく強調しておいた。
その予約に出かけたときのことである。ドアを開き、わき目も振らず、受付に立っていた美容師に一直線に歩み寄り「ボンジュール」と言うと、いきなり美容院中の人から「ボンジュール・マダム」と返ってきた。そこで自分の失敗に気づく。正しいフランス式は、ドアを開けた後、ゆっくりと美容院中をぐるりと眺め渡して、優雅に「ボンジュール・メダム(男性がいたら「ボンジュール・ムッ(メ)シュー」も忘れずに)。これはバーでも同じ。すばやく失敗から立ち直って、なんとか予約を取り付けた。時間は「午前11時」。これは仕事があった場合、とても都合が悪いのだが、交渉するというオプションもとっさに頭に浮かばなかったし、交渉する自信もなかったので、相手の言うなりに翌日11時に来ることにした。
翌日11時に出向き、受付に向かって「ボンジュール」というと(前日の反省をすっかり忘れていた)、そこに座っていたのは子供だった。よく考えるとこの日は水曜日で、フランスの学校は休み。そこで、美容師の娘が店で暇をつぶしていたのだろう。フランスは土曜日も学校は休み。今週(6月30日)から学校は夏休みで、もう9月まで授業はないそうだ。いったいフランスの子供はいつ勉強するのか。これではフランスの将来が心配である。
シャンプーなしのドライカットのつもりだったのに、いきなりシャンプー台に座らされた。が、コンディショナー(フランス語では"soins"と言うようで、イギリスで言うコンディショナーよりは日本でいうトリートメントのほうに言葉としては近いのが興味深かった)はいるか?の質問には固く断り、去年の二の舞を水際で防ぐ。が、その後、ブロードライ(セット)をするかどうか?の質問には、つい心がぐらついで、ウィと言ってしまった。とにかく質問が多すぎる。セットはブラシを使うか、指でセットするかとか、そんなのは聞かないでも「よきにはからえ」である。まったくフランスの美容院は疲れる。
最後のお勘定は26ユーロ。去年より9ユーロ少なく済んだ。トリートメントを断ったおかげかもしれない。今回はどんなヘアスタイルにしてほしいのか具体的なイメージが自分の中でできあがっていたため、去年よりずっと満足の行くカットになった。
イギリス人の友達に「フランス語はできるの?」と聞かれることがある。そんなときには、「美容院に行ったけど、まあまあのカットをしてもらえた」と答えることにしている。「こんにちは」を知っていると「わたしは日本語ができる」になってしまうイギリス人の外国語能力自己評価を考慮に入れても、自慢にならず、適当に謙虚で誇張もない、よい答えだとわたしは思っている。