ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

本場のシュークリーム

2008-07-18 12:01:46 | 食べ物
この後、ドレッシングのかかったレタスが出てきて、4種類のチーズがのったチーズボードがその後に続いた。

最後はデザート。メインコースの選択肢は2つしかないのに、デザートの選択肢だけはどこのレストランよりも多い。ウェイトレスが持ってきたデザートのトレーの中から、今日はシュークリームを選ぶ。チョコレートムースにも心が惹かれたが、本場フランスのシュークリームに興味があったから。フランスのシュー・ア・ラ・クレームのクレームはカスタードクリームだった。ここのはわりと固め。

余談だが、カスタードプリンの各国語にわたしは非常に興味を持っている。イギリスではクリーム・キャラメル。フランスではクレーム・キャラメル(ちょっとアクセントが異なるが)。スペインではフラン。オランダ語でなんと言うのかとスペインのお隣りさん・アリーに聞いたのだが、アリーによるプッチンプリンさながらのプリンの物真似にすっかり圧倒されてしまって、結局何と言ったかまったく覚えていない。日本語のカスタードプリンはどこから来たのか謎である。プリンは英語のプディングの訛りといわれるが、イギリスでは前述したようにクリーム・キャラメルだから、イギリスから来たわけではなさそうだ。以前、スペインの中華料理屋の英語メニューに「チャイニーズ・カスタード」と書いてあって、みんなでこれは何だろうと議論していたら、出てきたのはカスタードプリンであった。どこがチャイニーズなんだよ?とみんなでぶつぶつ不満を言ったが、なんでも自国の発明にしてしまうのはいかにも中国人らしい。

久々の魚!

2008-07-18 12:00:00 | 食べ物
外に出ていた白板のメニューによると、この日のメインコースはアンドゥイユ(大きなソーセージ)だった。が、いつもだいたいもう1つ選択肢が用意されている。案の定、メインコースの段になると、ウェイトレスがアンドゥイユがいいか、メルルーサがいいかと聞きにきた。アンドゥイユとは「豚の腸に肉、血、ひも状に切った内臓を詰めて火を通した腸詰」とわたしの電子辞書には書いてあるが、何が入っているかわからないとブライアンが言っていたのが記憶に残っている。スーパーで見ても、いろいろな種類があって、中にはかなり胡散臭そうなものもある。それに、魚はフランスに来てから初めてだったので(フランスではシーフードが高い!)、メルルーサと聞いて飛びついてしまった。昔、よく給食の献立に「メルルーサフライ」というのが出てきて、メルルーサには郷愁を感じる。

実際に出てきたのは、すり身状の魚の上にクリーム状のソース(これはチーズパイの中に入っていたものと同じだと思う)をかけ、それをオーブンで焼いたもののようだった。それにソテーした芋。ソテーポテトは適度ににんにくとハーブがきいていておいしかった。が、やはり野菜がない(芋は炭水化物なので、わたしは野菜には数えないのだ)。野菜のスープは豚の皮でだしを取ってあるし、フランスの田舎でベジタリアンたちはどうやって生きているのか心配である。外食はしないのかも。

再びルー・マルミトゥー

2008-07-18 11:56:39 | 食べ物
今日はたりたり

先日再び、トラック運転手の定食屋・ルーマルミトゥーに行ってきた。ペリゴール料理が宣伝文句なのだが、ここの日替わり定食はフランスの田舎の家庭料理という感じで実に興味深い。われわれ外国人にしてみると、奇抜な発想が多くて、何が出てくるかいつも興味津々である。もっとも、常連のブライアンに言わせると、当たりはずれがかなり激しいらしいが。

この日の最初のコースはレンズ豆のスープ。この辺りの定食屋では、いつも最初にスープが付く。冬は特にありがたい。この日のスープには、あずき色をした小さな豆がどっさり入っていた。スープもあずき色で一見お汁粉のよう。が、もちろんスープなので甘くない。いつものようにどっさり上にパンが浮いている。この上、さらにバスケットに入ってパンがついてくる。昔は、スープにパンを浸して食べると、パンがぐじゃぐじゃになるあの食感が嫌いだったのだが、イギリス生活が長くなるにつれ慣れてきた。しかし、ビスケットを紅茶に浸して食べるのにだけは、まだ抵抗を感じる。

どう見ても、4人分と思われるスープを半分ほど残し(この日は夫とわたしの2人だけ)、次は一人分サイズのチーズパイとパテの前菜。でも、あまりチーズの味はしなかった。