ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

苺のシャルロット

2008-10-22 18:31:28 | 食べ物
食事と一緒にハウスワインを注文したのだが(ここの定食にはワインは含まれない)、水のように薄くてがっかりした。せっかくボルドーなんだから、名前に恥じないおいしいワインをハウスワインに選んでほしい。

店の中に張られたポスターには、「ジェーコブス・クリーク、オーストラリア産ワイン」と宣伝がしてあって、その上に「ヌーボー」と書かれている。ジェーコブス・クリークはイギリスではすっかりなじみの深いワインなのだが、さすがに誇り高いボルドーでは、最近になってやっとオーストラリア産ワインを出すようになったのかもしれない。

さて、デザートはいくつかある選択肢の中から、わたしは苺のシャルロットを選んだ。お腹が一杯すぎて、ペイストリーの類は避けたかったのだが、どうしてもシャルロットというのが本当のフランス語ではどんなものを指すのか知りたかったのだ。同じくわたしの電子辞書には「シャルロット(円筒)形を使った菓子または料理」とある。なるほど、ペイストリーの部分がシャルロット型で焼かれているわけね。中身は苺のムース。味は悪くないのだが、やっぱりお腹にたまり過ぎた。食後でなくて、3時のおやつくらいだったら、もっとおいしくいただけたかも。

「この店の名前を覚えておかなくては」と辺りを見回したが、名前が見つからない。文字の書かれているガラス窓を見て、「ああ、ビストロ・クリマティスっていうのか」と思って店を出たら、ほかにも同じ名前の店がある。そこで、ふと「ビストロ・クリマティス」ではなくて、「ビストロ・クリマティセ」(エアコン完備のビストロ、全部大文字だったため、アクソンがついていなかったのだ)であることに気がついた。なんという間抜けさ。誰にも店の名を言わなかったのが不幸中の幸いである。というわけで、とうとうこのビストロの名前はわからずじまい。

鶏肉のレモン風味ブロシェット

2008-10-22 18:30:27 | 食べ物
メインコースには、鶏肉のブロシェットを選んだ。これも大正解。メリルのお勧めはステーキだったのだが、この日のステーキはあごがくたくたになるくらい固かったらしい。鶏肉のブロシェットは肉もやわらかで、柑橘系フルーツの風味もよい。メニューにはシトロンと書いてあったが、鶏肉の間に挟まっている実を見ると、レモンよりも小ぶりで、なにかもっと日本的な懐かしい味がした。ユズとかそんな感じなのだが、いくら記憶をたどろうとしても、これとはっきり特定できないのが悔しい。


リエット

2008-10-22 18:29:28 | 食べ物
ブライアンお勧めのビストロへ。ここは平日のランチタイムに来ると、エクスプレス定食を取る客でたいへんにぎわうのだそうだが、この日は土曜日で割りと空いていた。エクスプレス定食があるというのが、さすがに都会のボルドーだ。うちの近くの町・モンポンの労働者たちは、スープから始まる5コースの日替わり定食をワインを飲みながらゆっくりと、2時間の昼休みを目一杯使って楽しむ。都会とは生活のペースが違うのである。

前菜には鮭のリエットというのを選んだ。ただリエットというのがどんなものか知りたかったからなのだが、これが正解。なかなかおいしかった。リエットというのは、わたしの電子辞書の世界の料理・メニュー辞典によると「豚、ウサギ、鶏、魚などの肉を煮て、ペースト状にし、ラードでおおった保存食品」ということだが、脂っこさはまったくなく、ムースのようだった。

ヤギのチーズを選んだメリルと1つずつ交換して、両方試してみた(写真)。ヤギのチーズとメニューに書いてあったので、焼いたものを想像していたのだが、出てきたのは揚げたものだった。しかも、はちみつに浸してから揚げたようで甘い。ちょっとしょっぱいヤギのチーズにはちみつというのは、わたしの好みとしては、ちょっと疑問な味だった。サラダがついているのは、さすがに都会のビストロだと感心した。トーストもフランスの田舎では見られない発想で、イギリス的。