食事と一緒にハウスワインを注文したのだが(ここの定食にはワインは含まれない)、水のように薄くてがっかりした。せっかくボルドーなんだから、名前に恥じないおいしいワインをハウスワインに選んでほしい。
店の中に張られたポスターには、「ジェーコブス・クリーク、オーストラリア産ワイン」と宣伝がしてあって、その上に「ヌーボー」と書かれている。ジェーコブス・クリークはイギリスではすっかりなじみの深いワインなのだが、さすがに誇り高いボルドーでは、最近になってやっとオーストラリア産ワインを出すようになったのかもしれない。
さて、デザートはいくつかある選択肢の中から、わたしは苺のシャルロットを選んだ。お腹が一杯すぎて、ペイストリーの類は避けたかったのだが、どうしてもシャルロットというのが本当のフランス語ではどんなものを指すのか知りたかったのだ。同じくわたしの電子辞書には「シャルロット(円筒)形を使った菓子または料理」とある。なるほど、ペイストリーの部分がシャルロット型で焼かれているわけね。中身は苺のムース。味は悪くないのだが、やっぱりお腹にたまり過ぎた。食後でなくて、3時のおやつくらいだったら、もっとおいしくいただけたかも。
「この店の名前を覚えておかなくては」と辺りを見回したが、名前が見つからない。文字の書かれているガラス窓を見て、「ああ、ビストロ・クリマティスっていうのか」と思って店を出たら、ほかにも同じ名前の店がある。そこで、ふと「ビストロ・クリマティス」ではなくて、「ビストロ・クリマティセ」(エアコン完備のビストロ、全部大文字だったため、アクソンがついていなかったのだ)であることに気がついた。なんという間抜けさ。誰にも店の名を言わなかったのが不幸中の幸いである。というわけで、とうとうこのビストロの名前はわからずじまい。
店の中に張られたポスターには、「ジェーコブス・クリーク、オーストラリア産ワイン」と宣伝がしてあって、その上に「ヌーボー」と書かれている。ジェーコブス・クリークはイギリスではすっかりなじみの深いワインなのだが、さすがに誇り高いボルドーでは、最近になってやっとオーストラリア産ワインを出すようになったのかもしれない。
さて、デザートはいくつかある選択肢の中から、わたしは苺のシャルロットを選んだ。お腹が一杯すぎて、ペイストリーの類は避けたかったのだが、どうしてもシャルロットというのが本当のフランス語ではどんなものを指すのか知りたかったのだ。同じくわたしの電子辞書には「シャルロット(円筒)形を使った菓子または料理」とある。なるほど、ペイストリーの部分がシャルロット型で焼かれているわけね。中身は苺のムース。味は悪くないのだが、やっぱりお腹にたまり過ぎた。食後でなくて、3時のおやつくらいだったら、もっとおいしくいただけたかも。
「この店の名前を覚えておかなくては」と辺りを見回したが、名前が見つからない。文字の書かれているガラス窓を見て、「ああ、ビストロ・クリマティスっていうのか」と思って店を出たら、ほかにも同じ名前の店がある。そこで、ふと「ビストロ・クリマティス」ではなくて、「ビストロ・クリマティセ」(エアコン完備のビストロ、全部大文字だったため、アクソンがついていなかったのだ)であることに気がついた。なんという間抜けさ。誰にも店の名を言わなかったのが不幸中の幸いである。というわけで、とうとうこのビストロの名前はわからずじまい。