ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

ティニの料理

2009-12-01 17:37:52 | 食べ物
今日のペドロランドの天気は

スペインに来て以来、到着した翌日を除いて連日晴天が続いていたが、日曜日についに雨が降った。この日を境に急に気温が下がって、ついにペドロランドも冬入りである。

先日お向かいのオランダ人夫婦、ヤンとティニの家に食事に招かれた。彼らは年に2回、春と秋にオランダからスペインにやってきて、2ヶ月ずつ過ごしていくのだが、その度に食事に招いてくれる。もともとティニが料理好きなこともあるのだろうが、二人とも英語の練習をしたいことと、異文化に対する興味からわれわれ夫婦を食事によんでくれるようである。

最初の頃はティニの料理はなかなか悪くないと思っていたものの、最近はかなり疑問が出てきた。以前、ティニの料理ってどう思う?というお隣のオランダ人のトーシュの質問に「うまいと思うよ」と答えたら、ものすごく怪訝な顔をされたのだが、トーシュの気持ちがわかったような気がする。

前回は、スモークソーセージとマッシュポテトとザワークラウトをご馳走になった。ドイツ料理の典型のようだが、ヤンとティニに言わせるとオランダの伝統料理なのだそうだ。が、独特なのは、全部が一緒くたになっているところ。オランダでは、いろいろなものをごった混ぜにすることがよくあるそうだ。が、マッシュポテトにパイナップルとレーズンが入っているのは、オランダ独特ではなくて、ティニのオリジナルなのではないだろうか??

今回の献立は、チキンのカレー味クリームスープの前菜に、メインはチキンのクリーム煮であった。それにライスと温野菜の付け合せ。チキンのクリーム煮の中になにやら得体の知れないものが入っていると思って口に含むと、スライスしたバナナだった。わたしは酢豚にパイナップルが入っているのは絶対に許せない人間なので、チキンのクリーム煮にバナナなんて言語道断と思ったのだが、失礼は許されないので、がんばって残さず食べた。夫は、満腹を口実に半分残した。後で家に帰って語ったところによると、吐きそうだったということである。イギリス在住の方ならご存知かもしれないが、『ヴィカー・オブ・ディブリー』のレティシアの料理を思い出した。

いつも招かれてばかりでは肩身が狭いので、こちらも食事に呼ばないといけないのだが、毎回日本のカレーというわけにもいかない(でも、向こうも毎日日本のカレーを食べているわけではないので、6ヶ月に1回くらいの割合なら許してくれるかもしれない)。今回はイギリス料理をテーマにして、ヤンとティニを食事に招いた。メニューは、コーンチャウダー(これはイギリスで買った三星の電子レンジについてきたレシピブックに載っていたものなので、特にイギリス料理ではない)の前菜に、ステーキ・アンド・キドニー・パイのメイン。パイはイギリス人の肉屋から買ってきた(平日だったので時間がないというのが、わたしの口実)。その後は、フランス風にチーズボードで、デザートはアイスクリーム(イギリスではこの順が逆になる)。で、最後に手作りのブレッドプディング(これは最近わたしの得意技になってきた)。

イギリスでは豚肉のローストにアップルソース、七面鳥のローストにクランベリーソースを添えるという話になったら、ヤンとティニは、豚肉にアップルムース(オランダではとても人気があるが、子供の好物という観念が強いようだ)なんて、とんでもない!と言っていたが、チキンのクリーム煮にバナナを入れるほうが、よっぽどとんでもないとわたしは思う。

(写真は、ラウンドアバウトの真ん中の像。なかなかすばらしいと思って、交通量が少ないのをいいことに、脇に車を止めて写真を撮ってしまった。)

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Mrs (RH)
2009-12-19 23:33:57
国柄でもいろいろな夫婦が居るものだと大いに笑わせてもらった。
国籍不明の食べ物も結構面白いじゃありませんか?

返信する
国籍不明料理 (みちえ)
2009-12-23 01:21:26
Rさま、コメント、ありがとうございました。おっしゃるとおり、国籍不明の食べ物も面白いですよね。

やはりティニの料理で、不思議なものがあったので、「これは何?」と率直に聞いてみたら、「ムサカ」と答えられてびっくりした思い出があります。ナスの代わりにズッキーニが入っていました。(ムサカの特徴って、ナスなのでは?)おまけに、わたしの苦手なアニス味。オランダ風ムサカなのか?それともティニのオリジナルなのか?これも国籍不明料理です。
返信する

コメントを投稿