ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

ペタンク大会

2008-07-08 16:39:55 | フランスの生活
子供のサッカー・テニス大会に続いては大人のペタンク大会。7時半開会とちらしには書いてあったのに、なかなか始まらない。4~5人ずつ固まって、練習をしているのか、すでに試合が始まっているのか、なんとも収集がつかない様子。

すると、突然テーブルに座った役員から開会宣言があった。時計を見ると8時。これからは何でも広告より30分遅く来ることにしよう。

なぜ参加者は男性ばかり。ペタンクはイギリスのボウルズと同じように見えるが、ボウルズのいいところは、女性でも体力的なハンディキャップがなく、男女一緒に競えるところだと思う。ところが、このペタンク大会は男性ばかりで残念だった。バーに行っても男性ばかりだし、フランスは女性の社交の場が少ない。

もっともボウルズは年金生活者のスポーツというイメージがあるのに対して、このペタンク大会は若い男性もたくさん参加していた。村外からの参加者も多いに違いない。こんなに多くの若者が普段どこに隠れているのか?

村のスポーツ大会

2008-07-08 16:35:43 | フランスの生活
今日の天気はたりたり

先週末も村の祭委員会は大忙しであった。まず、金曜日の夕方6時からは子供のフットボール大会とテニストーナメントが、我が家のすぐ近くのスポーツグラウンドで開かれる。

その後、子供たちにはバーベキュー(ソーセージだったようだ)とフライドポテトの食事。もちろん、ビアテントも出ていた。

お得なバイキング:キム・ジアン

2008-07-07 12:00:38 | 食べ物
今日の天気はのちときどき

2軒隣りのメリルの提案で、先々週の月曜日の目的であるキム・ジアン(Kim Giang)に再度挑戦することにした。この日は土曜日。念のためにブライアンが予約を入れたが、時間を聞かれたそうだ。入れ替え制をとらないとならないほど混むことはないので、この辺りのレストランではめったに予約時間を聞かれることはない。

ここはアラカルトメニューやテイクアウトもあるのだが、ほとんどの客がバイキングを選択するということである。週末のバイキングは平日より1ユーロ50サンチームほど高くて、15ユーロ90サンチーム(2,600円)。ソフトドリンクは込みで飲み放題。

スモークサーモンと海老のすしとカニかまののり巻があったが、まるで2日間スーパーの冷蔵ケースに陳列されていたかのようにご飯が固かった(のり巻のグリーンを見て!わさびがべっとり入っていて、涙が出るほど辛かった。チリソースも真剣に辛かったようだし、「辛い」という味覚に慣れていないフランス人はどのように対応しているのかたいへん興味深い)。焼き鳥はタレがなかなか本格的な日本の味。ベトナムの生春巻きがあってうれしかった。

ほかにも温かい前菜やメインコース、デザートの種類も豊富。メニューを見てもあまりピンとこない東洋料理の初心者(あるいは、メニューの表現から料理を想像するのが上手でないわたしのような人間)には、自分が食べようとするものが予め一目でわかるバイキングはとっつきやすいだろう。

アルコール類が高い(1リットルのハウスワインが12ユーロ、アペリティフのリカールが3ユーロ80サンチーム)のが玉に瑕であるが、これだけ種類が豊富な食べ放題が15ユーロ90サンチームはお得だと思う。ちなみに子供のバイキング料金は7ユーロ。流暢なフランス語を話すベトナム人のウェイターもユーモアがあってとても感じがよかった。間口からするよりずっと大きな店内だったが、われわれが入ってから30分もすると、店内はいっぱいになる。

同時に開店した2つの東洋料理店だが、すでに勝負ありのようだ。

フランスの美容院ふたたび

2008-07-04 10:58:54 | フランスの生活
今日の天気は

先日、村の美容院に行ってきた。フランスで感心するのはどんなに小さな村でも美容院だけはしっかりあること。わが村も美容院1軒とバー2軒(そのうち1軒は数ヶ月前に閉店してしまったようだ)と全然当てにならないパン屋が1軒ある。

去年は質問になんでもウィと答えてたら、最後に35ユーロも請求されてぶったまげたので(ロンドンの美容院と同じ値段である)、その反省から、今回は予約時から「ドライカットだけ」としつこく強調しておいた。

その予約に出かけたときのことである。ドアを開き、わき目も振らず、受付に立っていた美容師に一直線に歩み寄り「ボンジュール」と言うと、いきなり美容院中の人から「ボンジュール・マダム」と返ってきた。そこで自分の失敗に気づく。正しいフランス式は、ドアを開けた後、ゆっくりと美容院中をぐるりと眺め渡して、優雅に「ボンジュール・メダム(男性がいたら「ボンジュール・ムッ(メ)シュー」も忘れずに)。これはバーでも同じ。すばやく失敗から立ち直って、なんとか予約を取り付けた。時間は「午前11時」。これは仕事があった場合、とても都合が悪いのだが、交渉するというオプションもとっさに頭に浮かばなかったし、交渉する自信もなかったので、相手の言うなりに翌日11時に来ることにした。

翌日11時に出向き、受付に向かって「ボンジュール」というと(前日の反省をすっかり忘れていた)、そこに座っていたのは子供だった。よく考えるとこの日は水曜日で、フランスの学校は休み。そこで、美容師の娘が店で暇をつぶしていたのだろう。フランスは土曜日も学校は休み。今週(6月30日)から学校は夏休みで、もう9月まで授業はないそうだ。いったいフランスの子供はいつ勉強するのか。これではフランスの将来が心配である。

シャンプーなしのドライカットのつもりだったのに、いきなりシャンプー台に座らされた。が、コンディショナー(フランス語では"soins"と言うようで、イギリスで言うコンディショナーよりは日本でいうトリートメントのほうに言葉としては近いのが興味深かった)はいるか?の質問には固く断り、去年の二の舞を水際で防ぐ。が、その後、ブロードライ(セット)をするかどうか?の質問には、つい心がぐらついで、ウィと言ってしまった。とにかく質問が多すぎる。セットはブラシを使うか、指でセットするかとか、そんなのは聞かないでも「よきにはからえ」である。まったくフランスの美容院は疲れる。

最後のお勘定は26ユーロ。去年より9ユーロ少なく済んだ。トリートメントを断ったおかげかもしれない。今回はどんなヘアスタイルにしてほしいのか具体的なイメージが自分の中でできあがっていたため、去年よりずっと満足の行くカットになった。

イギリス人の友達に「フランス語はできるの?」と聞かれることがある。そんなときには、「美容院に行ったけど、まあまあのカットをしてもらえた」と答えることにしている。「こんにちは」を知っていると「わたしは日本語ができる」になってしまうイギリス人の外国語能力自己評価を考慮に入れても、自慢にならず、適当に謙虚で誇張もない、よい答えだとわたしは思っている。

フランスのカーブーツセール

2008-07-03 18:26:15 | フランスの生活
今日はときどきときどき涼しい。

聖ヨハネの祝日のかがり火の翌日・日曜日は村のスポーツグランドでがらくた市があった。フランス語ではvide-grenierと言い、文字通りの意味は空っぽの屋根裏部屋。というわけで、もともとは個人のロフト整理から始まったのかもしれないが、この日出店した人たちの半分以上はプロと見た。次回はどこそこで何日に出店しますというちらしを店頭に掲げている。

このスポーツグラウンドはうちから歩いて2分ほどなので出かけてみた。まあ、本当に何でも売ろうと思えば売れるのだなという感じ。くたびれた古い靴まで売っていた。一軒一軒丁寧に見て歩くほどわたしは辛抱強くないし、値切るのも苦手なので、さらりと通りすがりに眺めて、雰囲気だけを味わった。

昼食が命のフランス人のことだから、正午には店を閉めて家に帰るのかと思い、午前11時半頃急いで行ったら、弁当持ちで来ていた。結局夕方6時頃まで店を広げていたようである。

この後骨董屋と交代に、スポーツグラウンドにサーカスがやってきた。通常公開は1日限りなのだが、前後4~5日ほど毎年滞在していく。サーカスと言っても、動物を見せるだけのもののようだ。入場料無料と看板には書いてあるが、実際には土産を買わないといけないらしい。「らしい」と伝聞形で書くのは、わたしは実際に行って見たことがないからである。狭い檻に閉じ込められた動物を年中町から町へと移動して歩くこのサーカス団のあり方にはわたしは共感できないので、このサーカスなるものにも行ってみたことがない。

星空の下、フランスの田舎の村にライオンの吠え声がとどろくのは実にシュールな雰囲気だった。

聖ヨハネの焚き火

2008-07-02 16:15:27 | 異文化・風俗・習慣
何も起こりそうな雰囲気のない教会前広場を後にしてバーに行った後、広場に戻ると9時45分になっていたが、やはり一向に始まる気配がない。そこで家に帰ったら音楽が聞こえてきた。再び教会前に行くと、すでに焚き火に火が付けられていた。スペインの聖ヨハネの祝日も火祭りであるが、この日にかがり火を燃やすのは、夏至に近いこともあり、太陽を崇拝する異教の影響ではないかということである。

太ったDJがフランスのポップ音楽をかけ、それにあわせてダンスが始まった。フランスでもラインダンスが流行っているようだ(写真でもわかるようにキャンプファイヤーを囲んで踊るというわけではない)。家に帰っても夜12時くらいまで音楽は鳴り止まなかった。

かえる委員会

2008-07-02 16:10:45 | 異文化・風俗・習慣
主催は村の祭委員会。写真はビアテントで、ここで生ビールを提供している。なぜかスタンドの絵柄はカエル。カエルを食べるフランス人をさげずんで、イギリス人はフランス人をフロッグとかフロギーとか呼ぶのだが、彼らはそれを知っているのだろうか?知っているのだとしたら、たいへんなユーモアのセンス。

聖ヨハネの祝日

2008-07-02 16:09:36 | 異文化・風俗・習慣
1週間以上続いた晴天と暑さが終わり、今日は曇り空。それでも気温は20度ちょっとである。昨夜は10分ほど雨が降り、遠くで雷があった。

土曜日は暑い日で、聖ヨハネの祝日の火祭りがあった。実際の洗礼者聖ヨハネの祝日は6月24日で、スペインのアリカンテでは毎年この日に大きな祭りがあり、数年前にその行事の一部を見たことがある。夜12時には盛大な花火大会まであった。

フランスのわが村のお祭りはかなり小規模。6月24日は今年は火曜日に当たったので、土曜日のこの日・28日ということになったようだ。ちらしが回ってきて、夜8時スタートということだったので、8時半頃に教会前広場(写真)に行ってみると、木陰に並べられたテーブルに10人ほど座ってバーベキューの食事をしているところだった。

おめでとう、スペイン

2008-07-01 17:46:57 | フランスの生活
応援したほうのチームが負けたり、いろいろと波乱のあったユーロ2008であったが、アーセナルと同じサッカースタイルのスペインチームが優勝してとてもうれしい。ギリシャや準々決勝のイタリアのように、相手に得点させないことだけに全力を尽くし、とにかく勝ち残ることだけを目的とした、つまらない試合運びのチームが最終的には負け、それぞれの選手がその才能を発揮し、美しいフットボールを披露したスペインのようなチームが優勝したのには、やっぱり神様はいたのだ!という気持ちである。そのへんのアーセナルファンの気持ちは、スペインの優勝に貢献した、アーセナル選手のセスク・ファブレガスがよく理解していて、「スペインのユーロ2008優勝をアーセナルファンに捧ぐ」と言う彼の言葉にはいたく感動した。全サッカーファンのためにも、スペインが優勝してよかった。

日曜日の朝、スペインに住むイギリス人の友人と電話で話したところ、かの地はやはりたいへんな盛り上がりを見せているということだった。歴史的な瞬間にスペインにいなくて残念。もしスペインにいたら、ファブレガスの名前の入ったアーセナルのシャツを着て、ホアキンのバーで一生懸命スペインを応援していただろうに。

で、こちらフランスはというと、全然盛り上がっていない。2年前のワールドカップのときも、フランスが試合中というのに、バーには5~6人の男性が静かにテレビで試合を見ているだけだった。ましてや、早々にフランスが敗退した今大会はまったく盛り上がらなかった。

写真は近所のバー。カウンターにいるのは、経営者のジャン・ピエールである。この日は決勝の前日・土曜日で、ジャン・ピエールと話しているドミニックは仕事でよくスペインに行くので、スペインを応援しているといって、大きなスペインの旗を翻しながら、家に帰っていった。ドミニックは大型トラックの運転手でイギリスにもよく行くらしく、英語も少し話す。ジャン・ピエールは絶対にドイツに勝ってほしくないと言っていた。この辺りはナチスの傀儡政権・ヴィシー政権の下、かなりの辛酸をなめたそうで、いまだに半独感情が根強い。

このバーは夜8時半に閉まる。というわけで、ユーロ2008の決勝の日も、そのために時間延長して営業することはないということだった。スペインのバーなんて、夜10時から人が集まり始める。客がいる限り営業という方針のようで、午前2時・3時でも開いているバーもスペインでは全然珍しくない。

最後に業務連絡です。ただいま、tongarashi.comのメールアドレスが利用できません。サイトのほうも停止中なのですが、メールはmichieinfrance@wanadoo.frまでお願いします。tongarashi.comのドメインが復活し次第、この場でご連絡します。ご迷惑をおかけしてすみません。