星くず雑記

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今日のみ見てや、雲隠りなむ

2011年12月16日 08時35分19秒 | 和歌・古典
百伝ふ 磐余の池に 鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ 
——大津皇子

橿原市で、どうやら「磐余池」らしき遺構が見つかったとのニュース。
いやー、テンション上がりますね(笑)

冒頭に挙げたのは、大津皇子の辞世の歌です。

彼の実母(太田皇女、鵜野讃良皇女=持統天皇の姉)さえ存命なら、
血筋も良く、「文武に秀で、男らしく豪快な性格で人望もある」
大津皇子(↑ソース:海風藻)こそが、
間違いなく天武天皇の後継者になったはず。

それが実母の早世で、皇后の座は鵜野讃良皇女のものになり、
大津皇子は排除され、皇太子の座は皇后の唯一の子である
草壁皇子のものになったわけです。

しかし、鵜野讃良皇女がこれほど自分(と草壁)の血筋に
こだわったにも関わらず、その血筋は現在の皇室には
(直系としては)残っていないのですから、皮肉なものです。


…ということで、久々に「天上の虹」を一気読みしたい所ですw
里中先生、続きマダァ?(・∀・ )


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