最近あまり着物を着ていなくて、久しぶりの着物ですが、季節はすっかり移ろい、もう単衣の季節です
単衣:白大島 9マルキ
帯:紅型-城間栄順「窓絵」
羽織:伊と幸「花うさぎ」…画像なし
今年の前半は2回しか単衣着れないかも…
この日は奈良県立美術館にて開催中の「kimono beauty」にお誘いいただき、久々の奈良へのお出かけ
まずはランチ
お店は「粟」を予約してくださっていたので、大好きな野菜三昧
普段は口にすることのない珍しい大和野菜や古代米を美味しくいただきました
「Kimono beauty」はボストン美術館所蔵のきものと国内で保管されている時代の着物とを展示していて、奈良の前は福岡で開催されていたようです
第5展示室まであってなかなか見ごたえのある内容なのですが、大きく雰囲気が変わる箇所がいくつかあります
まず、しょっぱなはボストン美術館所蔵の美しすぎる着物たち
いままで何度か時代の着物の展示は拝見していますが、圧倒的な違いは、その保存の良さ
色あせておらず、経年劣化もあまり見られず、非常に美しい状態で展示されています
そりゃあ、ボストンでは袖を通す人もおらず、空襲にもあわず、湿気も少ないでしょうから、美しいままなのでしょう
今まで見た、日本で保管されている時代の着物は、だいたい色あせてたり、カビってたり、日光で焼けてたり、本当に焼けてたり(笑)、血が付いてたり(怖)、、いろいろですもんね
ということで、ボストン美術館所蔵の着物から、国内保管の着物へ展示品が変わった瞬間、気が付きます
例えば第一展示室はボストン美術館で、第二展示室から国内のもの…という展示方法ならさほど違和感はないのかもしれませんが、同じ展示室の途中から、ガラッと雰囲気が変わります
そしてまた雰囲気が変わるのは、色
あるラインを境に、急に色がのっぺりします
そして不自然に色鮮やかだったりするので、これは化学染料の影響なのでしょうね
おもしろかった変化は上記2カ所
あとは、明治時代に入ると急に地味というかシックになります
そして、大正時代はやはり銘仙
最後はなんだかグロテスクな銘仙ルームで終わったので、「展示方法もう少し工夫したらいいのにな~」と苦笑で帰路につきました
やはり最後にボストン美術館の美しい着物を目に焼けつけて帰りたかったですね
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