えぬことのうれしげもなし
たがさとによがれをしてかほととぎす
ただここにしもねたるこゑする
うでひとはことのみぞよき月草のうつし
心はあひおもはなくに
いつはりのなきよなりせばいかばかり人
のことのはうれしからまし
いつはりとおもふものからいまさらにたが
まことをか我はたのまむ
そせい
秋風に山のこのはのうつろへば人
の心もいかがとぞおもふ
寛平の御ときのきさいの宮のうたあ
はせのうた
とものり
せみのこゑきけばかなしななつごろも
うすくや人のならむとおもへば
だいしらず よみびとしらず
うつせみのよの人ごとのしげければわす
れぬもののかれぬべらなり
たがさとによがれをしてかほととぎす
ただここにしもねたるこゑする
うでひとはことのみぞよき月草のうつし
心はあひおもはなくに
いつはりのなきよなりせばいかばかり人
のことのはうれしからまし
いつはりとおもふものからいまさらにたが
まことをか我はたのまむ
そせい
秋風に山のこのはのうつろへば人
の心もいかがとぞおもふ
寛平の御ときのきさいの宮のうたあ
はせのうた
とものり
せみのこゑきけばかなしななつごろも
うすくや人のならむとおもへば
だいしらず よみびとしらず
うつせみのよの人ごとのしげければわす
れぬもののかれぬべらなり