千里長河初凍時 千里の長河(ちょうが) 初めて凍(こお)る時
玉珂瑤珮響参差 玉珂(ぎょくか) 瑤珮(ようはい) 響き参差(しんし)たり
浮生恰似冰底水 浮生(ふせい)は恰(あたか)も似たり 冰底(ひょうてい)の水
日夜東流人不知 日夜東流人知らず。
(千里も長い川が凍りはじめる時、馬ロクにつけた飾り玉や乗る人、歩く人の
身に付けた玉の響きが時には長く時には短く。浮生はちょうど凍りついた川底の
水のようで毎日毎晩川底を東に流れるが人は気がつかない。) 杜牧「汴河阻凍」