今回の講師を引き受けるに当たり、いろいろと勉強になった部分が多々ある。
主催者側や、大学側、そして実際に教えるという立場に立たされた自分。
それぞれに思惑があり、それぞれに目的がある。
ほんの少しの意識のずれや、勘違いで、まるで違った方向に流されてしまったりする。
例えば今回の場合、上記にあげた3者は統一された目的意識を持つ必要がある。
「社会人に必要なスキルを身に付ける事」
が、目的であり
「Office資格を取らせる事」
が、目標である。
講師になるべく主催者側の研修を計3回受け、いよいよ連休明けには講師デビューするというのに、私は研修初日から感じていた違和感をずっと拭えずにいる。
主催者側も大学も、「Office資格を取らせる事」が目的になっているのだ。
よって、研修内容は終始「資格試験対策」が核となって進行する為、ビジネス文書作成の場合、ビジネス文書とはなんたるや・・・の説明は一切なく、文書を作成する為の「wordの操作手順」を説明するように強要された。
というか、操作手順そのものを教える講座になっていた。
これが私の最大の違和感。
だってさぁ、あらかじめ用意されたサンプルのビジネス文書を手本に、全く同じ文書を作成する為の(wordの)手順を覚えるだけの講座って意味があるのか?
と思うのである。
いや、正確には、操作手順を教えるのは良しとしても、それを何故覚える必要があるのかを伝えなくていいの?
と感じてしまうのだ。
ビジネス文書の書き方をマスターしていれば、社会人になった時、どのように活かされ、自分にとってどのように役立つのかを少しは伝えるべきなのでわ?
と、思ってしまうのだ。
で、その事をストレートに主催者側に伝えた。
「目的意識をきちんと伝えないとモチベーションが上がらない気がします。wordの操作手順を教え込んでも、例えば実際の就職先がMacを使ってなかったら学生はたちまち混乱しないでしょうか。だけど、ビジネス文書はどういったもので、何故体裁を覚える必要があるのかが理解できていれば、マシンやOSやOfficeのバージョンが異なっていても戸惑う事なく作成できます。その辺を付け加える必要はないですか?」
(ビジネス文書の)作成手順 を教える事を目的とした授業ではなく、(ビジネス文書の)定義(ルール)と必要性を伝える事を目的とした授業内容にすれば、自ずと手順は覚えらえるのでは?
教わる学生の側が試行錯誤し、自らやりやすい手順を導き出すと思うんだよね。
だってさぁ、wordを日常的に使ってる人間であればすぐに気付くじゃん?
手順手順 って言ったって、正規手順 なんてないんだもん。
右クリックで辿ろうが、ツールバーから辿ろうが、更に言うなら、文書のどこから入力しようがそれは自由。
極端な事を言えば、MSのwordを使用しなくたってビジネス文書は作成できるのだ。
ビジネス文書 のルールに沿った体裁が整えられる機能を持ったソフトなり、アプリがあれば作成できるのである。
操作手順を教える それも大事だとは思う。
けれど、実際の現場は
「MacのOfficeがあればビジネス文書作れますよぉー」と声高に主張しても
「MacのOfficeどころか、最新バージョンのOfficeすらないけど?それでもやれる?」
と サクッと流されてしまうのだ。
私の提案を聞き、
うーーーむ・・・・と混乱する研修担当の講師を含めた主催者側の人間達。
結果どうなったかというと、私が所属する派遣会社にクレームが入ったと(笑)
「あくまでもウチが主催者側です。主催してるウチの台本通りにやってもらう事を派遣会社に依頼してるんです。それ以上も、それ以下の事も依頼してません!」
で、派遣会社の担当のお兄さんから 慇懃無礼的な感じで説得されたと(笑)
「あそこは我が社の大事なクライアントさんです。クライアントさんが望む事をとにかく粛々とこなすのがこちらの使命です。意識が高いのは分かります。お考えになっている事も理解できますが、『資格取得が目的』との意向は変えられません。言い方を変えれば、やる気がないまま参加して、着いて行けず途中寝てしまってる学生がいたとしても、ウチは言われたとおりの台本をこなしましたよ!そこが重要なんです」
なるほどね。大人の事情ってやつですかね。
要するに、大学側から吹っかけられてる「合格率50%死守」を達成できなかった場合、「台本通りに進行しなかった派遣会社側が悪い」と
全責任を派遣会社側が負う事になる。
そんなリスクを張るわけにはいかない って事なのだ。
「まずはクライアントさんの意向通りに進行しましょう。
そして仮に50%達成できなかった場合、そこで初めて提案できるようになります。」
なるほどね。
大学講師は派遣会社にとっても初の試みであり、なんの実績もない状態で仕事を振ってくれたクライアントにたてつくのはやめましょうよ
って事なんだろうなぁ・・・。
なんだかなぁ・・・
しっくりいかないんだよね。
などとしっくりいかない物を感じながらも連休明けの昨日
始まってしまったのです。
実際の初講義の記事は次回ってことで・・・(笑)
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主催者側や、大学側、そして実際に教えるという立場に立たされた自分。
それぞれに思惑があり、それぞれに目的がある。
ほんの少しの意識のずれや、勘違いで、まるで違った方向に流されてしまったりする。
例えば今回の場合、上記にあげた3者は統一された目的意識を持つ必要がある。
「社会人に必要なスキルを身に付ける事」
が、目的であり
「Office資格を取らせる事」
が、目標である。
講師になるべく主催者側の研修を計3回受け、いよいよ連休明けには講師デビューするというのに、私は研修初日から感じていた違和感をずっと拭えずにいる。
主催者側も大学も、「Office資格を取らせる事」が目的になっているのだ。
よって、研修内容は終始「資格試験対策」が核となって進行する為、ビジネス文書作成の場合、ビジネス文書とはなんたるや・・・の説明は一切なく、文書を作成する為の「wordの操作手順」を説明するように強要された。
というか、操作手順そのものを教える講座になっていた。
これが私の最大の違和感。
だってさぁ、あらかじめ用意されたサンプルのビジネス文書を手本に、全く同じ文書を作成する為の(wordの)手順を覚えるだけの講座って意味があるのか?
と思うのである。
いや、正確には、操作手順を教えるのは良しとしても、それを何故覚える必要があるのかを伝えなくていいの?
と感じてしまうのだ。
ビジネス文書の書き方をマスターしていれば、社会人になった時、どのように活かされ、自分にとってどのように役立つのかを少しは伝えるべきなのでわ?
と、思ってしまうのだ。
で、その事をストレートに主催者側に伝えた。
「目的意識をきちんと伝えないとモチベーションが上がらない気がします。wordの操作手順を教え込んでも、例えば実際の就職先がMacを使ってなかったら学生はたちまち混乱しないでしょうか。だけど、ビジネス文書はどういったもので、何故体裁を覚える必要があるのかが理解できていれば、マシンやOSやOfficeのバージョンが異なっていても戸惑う事なく作成できます。その辺を付け加える必要はないですか?」
(ビジネス文書の)作成手順 を教える事を目的とした授業ではなく、(ビジネス文書の)定義(ルール)と必要性を伝える事を目的とした授業内容にすれば、自ずと手順は覚えらえるのでは?
教わる学生の側が試行錯誤し、自らやりやすい手順を導き出すと思うんだよね。
だってさぁ、wordを日常的に使ってる人間であればすぐに気付くじゃん?
手順手順 って言ったって、正規手順 なんてないんだもん。
右クリックで辿ろうが、ツールバーから辿ろうが、更に言うなら、文書のどこから入力しようがそれは自由。
極端な事を言えば、MSのwordを使用しなくたってビジネス文書は作成できるのだ。
ビジネス文書 のルールに沿った体裁が整えられる機能を持ったソフトなり、アプリがあれば作成できるのである。
操作手順を教える それも大事だとは思う。
けれど、実際の現場は
「MacのOfficeがあればビジネス文書作れますよぉー」と声高に主張しても
「MacのOfficeどころか、最新バージョンのOfficeすらないけど?それでもやれる?」
と サクッと流されてしまうのだ。
私の提案を聞き、
うーーーむ・・・・と混乱する研修担当の講師を含めた主催者側の人間達。
結果どうなったかというと、私が所属する派遣会社にクレームが入ったと(笑)
「あくまでもウチが主催者側です。主催してるウチの台本通りにやってもらう事を派遣会社に依頼してるんです。それ以上も、それ以下の事も依頼してません!」
で、派遣会社の担当のお兄さんから 慇懃無礼的な感じで説得されたと(笑)
「あそこは我が社の大事なクライアントさんです。クライアントさんが望む事をとにかく粛々とこなすのがこちらの使命です。意識が高いのは分かります。お考えになっている事も理解できますが、『資格取得が目的』との意向は変えられません。言い方を変えれば、やる気がないまま参加して、着いて行けず途中寝てしまってる学生がいたとしても、ウチは言われたとおりの台本をこなしましたよ!そこが重要なんです」
なるほどね。大人の事情ってやつですかね。
要するに、大学側から吹っかけられてる「合格率50%死守」を達成できなかった場合、「台本通りに進行しなかった派遣会社側が悪い」と
全責任を派遣会社側が負う事になる。
そんなリスクを張るわけにはいかない って事なのだ。
「まずはクライアントさんの意向通りに進行しましょう。
そして仮に50%達成できなかった場合、そこで初めて提案できるようになります。」
なるほどね。
大学講師は派遣会社にとっても初の試みであり、なんの実績もない状態で仕事を振ってくれたクライアントにたてつくのはやめましょうよ
って事なんだろうなぁ・・・。
なんだかなぁ・・・
しっくりいかないんだよね。
などとしっくりいかない物を感じながらも連休明けの昨日
始まってしまったのです。
実際の初講義の記事は次回ってことで・・・(笑)
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