メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

見積り作成の難しさ。

2015-11-04 21:11:07 | 仕事
今日は一日中見積りを作ってました…

概算見積りと言えどいい加減な事は出来ません…なるべく正確な見積りを出す事が大事なんです。


実際に現車を見てどこが悪いのか…どこまで換えなきゃならないのか…それに付随して交換した方がいい所…などなど
また、現地で確認出来るか?それとも工場に持ち込まなきゃ調べられないのか?等 やる事は沢山あります…


そんな見積りも重整備になればなるほど正確に出す事は難しくなってきます。
目に見えない部分の状態などを想像して考えながら作成する必要もありますから…

そんな時に役に立つのが『経験』です。

今まで経験してきた事など引き出しの数が多いほど役に立ちます…
もちろん、ただ経験するだけでは意味はありません…
何故そうなったのかどういう状況でなり得るのかなどを目で見て、考える事で初めて自分の経験を増やせる訳です…


概算だから…と言って適当に作成すれば後々自分も困るしお客様も困ります…
見積りと違う…とか、追加見積りばっかり…となれば当然お客様の信用も失う可能性だってあります

そうならない為にちゃんと考えて見積りを作成する事が大事なんです…


つまり…

一日中見積り作ってると半端なく疲れます…笑


今日だけで何台作ったんだろ…

まずベンツのアクトロスのエア漏れ。

エアサスシートのホースからのエア漏れと…


プロテクションバルブからのエア漏れ…




それからマークⅡ…
こちらもなかなかヘビーな内容

ヘッドカバー、オイルパン、エンジンリヤシール、カムシール、クランクシールにデフのサイドシールからのオイル漏れ…


MK37Eのコンドルはミッション内部のシフトフォークとシャフトの交換見積り…

FE7JレンジャーのJ07Eはブローバイによるオイル戻りが酷い為、エンジンオーバーホールの見積り


そして特殊トレーラーのパワーユニット修理と…




そして見積りを正確に出す事の重要性をもう一つ…

どんなに見積りを出してもお客様の同意が無ければ作業は出来ません…
作業が出来ないという事は利益になりません。

お客様にもやはり、この金額なら修理するけど、これ以上掛かるなら修理しない…といったラインが有ります。
そんな中で見積りを適当に出す事でこのラインを超えてしまうと当然1円の利益にもならない訳です…
見積りだけではお代は頂けないですからね…
見積りを正確に出す事でお客様も…それなら修理する‼︎と言っていただける可能性が増える事を考えると、やはり見積りはキチンと出す事は大事ですよね…
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