MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

ならまちや

2006年01月20日 | デザイン・建築好き
奈良の見所は神社仏閣だけではない!!
南大門より南西に位置する辺りは昔ながらのまちやが軒を連ねています。
その町家住宅を見ることが出来る「ならまち格子の家」があります。
伝統的な奈良の町家を再現したものです。
知人が新潟の村上市というところに住んでおり、やはり奥までと続く町家なのですが、その空間は実に興味深いです。昔々に京都との国交があったとか・・。
町並みは、のこぎり型といって家々がずれて立っていたり、道がいくつもクランクしていて城に攻めてくる敵をその陰に潜んで迎え撃ったということです。今は道の整備などでその様子を残すところも少なくなったようです。時代の流れとはいえ、淋しいことです。
また話がずれてしまいました。本題に戻りましょう。
ならのまちやも一連の部屋、台所、中庭の配置が同じようでした。所謂うなぎの寝床・・。
まずは道路に面した部屋「ミセ」それに連なる部屋々、そしてその間には中庭。それに沿うように奥まで続く土間、その土間の途中に台所。面白かったのは、中庭の周りは外廊下になっていてその途中にお風呂などの水廻りの入口があります(写真左側)。水廻りのさらに向こうに側には土間が続いています。お風呂の焚き口あったかと思います。良くできています。2階もありそこへのアプローチは階段箪笥です。
すべて自由に見ることが出来ます。機能的な住宅のひとつのあり方を見ることが出来ます。私は、ミセから格子越しに道の景色を見る雰囲気が気に入りました。道に対してクローズする家が最近は多いからでしょうか、新鮮な印象です。
見つけるのが難しい場所ですが是非足をのばしてみて下さい。
近くには「砂糖傳」というお砂糖屋さんがあります。砂糖ではなく、米と麦芽を使った水飴がおいてあり、水飴大好きの私はしっかり購入して帰りました。
コメント
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