MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

ほぼ歩き遍路 59番札所⑳ 2017

2018年10月05日 | お遍路好き(菩提・愛媛)
59番札所 国分寺

宿坊を出発するときにあの隣市在住のKさんも同じタイミングで出発でした。
せっかくなので写真をとってもらいました。
私は少し境内の写真を撮っていたので、Kさんが先に出発しました。
山門を出てすぐ右に遍路道があります。
途中「五郎兵衛坂」という場所がありました。
仙遊寺に奉納された太鼓で魚が逃げてしまうとその太鼓を壊して、
更に仏様に悪口雑言をあびせて帰った時にこの坂で転んで亡くなったそうです。
気を付けてゆっくり歩いてと言っている坂なのだそうです。
確かに歩き方に勢いが出てきているところにある坂でした。
説明の看板を読んでいると先に行ったはずのKさんが来ました。
ここから一緒に進むことに。

またしばらく進むと岩がゴツゴツしている場所があって、
Kさんが「あそこに人がいるよ!」と教えてくれて、
私がどこどこ??と探していると「おはようございま~~す」とKさん。
よく気が付いたね~という感じで仙人のようなお爺さんが岩の上から降りてきました!
片手にはボコボコのカメラが!!
お遍路さんをカメラに収めているのだそうです。

Kさんが「撮ってもらえば?」と私に投げかけると
仙人が「いや、あなたを撮りたい!いい顔をしている!」
私「私は落選か。。。」
Kさん「そうですかぁ~」とまんざらでもない感じ。
確かにKさんはいい顔をしていました。イケメンという意味ではなく。
良い顔なんです。
かなりアップで撮っていました。
私もこんな風に撮ってみたいと思える良い被写体でした。
仙人「あなたも一応撮ってやろう」
私「撮ってもらえるんですか??」一応か。。
一応か、、なんか笑っちゃってしまいました。
そのせいか仙人が「あなたもいい顔してる」と言ってくれました。

合格した気分(^^;)

ボコボコのレンズを見てフィルム入ってるのかな??なんておもってしまっていましたが、
Kさんは「どこかに出展するのかな?聞けばよかったなぁ」と言ってました。
ここに良い顔の差が出てるのかな?私の心のほうが荒んでいる。。

さらに進むと普通の舗装道路に出てきました。
その先に85歳のMさんがしっかりした足取りで進んでいました。
KさんはMさんと話しながら進みたいと思ったのか早足になり追いついていました。
私はマイペースで歩んでいるとKさんとMさんが振り返り何かを指さしていました。
それは私の名前と同じ名前のお蕎麦屋さんでした。
私の名前を覚えてくれてたのかと嬉しくなりました。
私もお二人に追いつき一緒に次の国分寺に向かいました。

国分寺にも山門らしきものはありませんでした。
境内に入ると仙遊寺で一緒だった人が集まっていました。
次に目指す60番札所は標高750m。
その前に61番などを回っておくと良いという話で盛り上がっていました。
国分寺には触ると体の悪いところが治る「薬師のつぼ」や
等身大らしい握手修行大師像が!握手をしながらお願いすると叶うらしい。ひとつだけです♪
宿坊でちょっと知り合いになっているのでちょっと照れながら壺を触ったり、握手をしていました。
60番へ向かう人、区切り打ちでここまでの人、それぞれの方法でそれぞれのお遍路を続けるのです。
私はほぼ歩き遍路でしたので、皆さんとはもう会えないと思ったので挨拶をして出発しました。

85歳でもこんなにしっかり歩いて元気でいる姿に勇気をもらいました。
出会いに感謝です♪

表現できていませんが。。五郎兵衛坂


しっかりした歩みの85歳のMさんと良い顔のKさん


こんなみきゃんちゃん!!


お寺への参道


境内の様子


薬師のつぼ


握手修行大師 お願いはひとつだけ♪


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほぼ歩き遍路 番外⑲ (仙遊寺宿坊)

2018年10月03日 | お遍路好き(菩提・愛媛)
仙遊寺宿坊

私はすべての宿を決めてお遍路をしたのですが、この遊仙寺の宿坊は泊りたいと思い、
泊る為にはどのように巡れば良いか計画をしたポイントの宿坊でした。

本堂の右脇から宿坊へ向かいます。
まだ時間が早かったのか誰もいませんでした。

「すみません。。」ちょっと小声で。
「ごめんください」すこし小声で。
「こんにちは~~」ちょっと大きめに
「すみませ~~ん」けっこう大きめに。。

よくよく考えると今はインターホンなるものがあって声を張らなくても呼び出せる。
本当に声を張らせる機会は無くて、どうやったら声が出るのか忘れていた気がします。

「は~い」と奥から女性が現れました。
名前と予約をしたことを伝えると「このノートに記帳をお願いします」と言われて
名前などを書いていると、
「なぜこの宿坊を選ばれたのですか?」と聞かれました。

・出来るだけ宿坊に泊りたかった
・この宿坊には温泉がある
・どなたかのブログを見たら清潔感のある感じだった
・どのブログでも評判が良かった!

これだ!「いろいろなブログや人からお勧めと聞いていたので泊ってみたいと思って」と答えました。
「そうですか!」と嬉しそうに答えてくださいました。
親切に部屋に案内してくださり、
「大広間も今日は使われないので花天井など見学してくださいね」と言ってくださったので、
少し休憩をしてから建物探検をしました。
一階の大広間を覗くと天井に立派な花天井になっていてその中心に大きな龍の絵がありました。

部屋からはしまなみ海道が見えました。
お茶とお菓子が用意されていて少し一息。心が癒されるひと時でした。
少し探検をして、洗濯をしたり、少しのんびりと過ごしました。

お風呂は温泉でした!男女時間を分けて入浴します。
食事は食堂で食べます。
席は決まっていなかったので適当に座ると、一つの席は連泊の方の席で内容が違うようでした。
連泊?!
10人ほどのお客さんがいました。みなさんお遍路さんのようで女性も2人ほど。
連泊しているおじさんに話を聞いてみると、
Mさんは85歳でお遍路は何度もしていて日本の街道も歩いているとのことで、
私の住むエリアも通ったということで話が盛り上がりました。
この宿坊が大好きで連泊したのだそうです。
いくつもの街道の話を聞き、まだ実現していませんが私も歩いてみたいとおもいました。

こういった場所ではお遍路の情報交換といった感じになり、食事の席だけで仲良くなりますね。
そうそう57番札所で話しかけてくれて、昼食をとっているところから手を振ってくれたおじさまも
やはりこの宿坊でした。しかも私の前に座っています。
人懐こい感じのおじ様とも色々話して仲良くなりました。
この方Kさんは私の住む隣の市からのお遍路さんでした。神奈川県の人ってお遍路好きなのかな?
昨年お遍路を始めたそうですが、あのお遍路さんが足を摺ってたどり着くという足摺岬で疲労から複雑骨折したそうなのです!
そして足摺岬から今年再スタートをしたとのこと。しかも、3か月後にはスペインの巡礼に行くという。
足は大丈夫なのかを聞いたところ、折ったことで強くなるのだとか。
みんな歩き尋ねることが好きなんだなぁ。こんな風に出会えるのも面白い。
お遍路って嵌るんだな。お遍路は1回で良いのかと思っていたけど、
その回数によって納札の種類も違っていて100回を超えると錦色の納付になるのです。

食堂ではテレビを見ることが出来たのですが、この頃62番札所の問題がニュースになっていました。
お遍路さん方の意見は、
「働く側からしてみれは8時からスタートもお昼休みも分かる。分かっていればずらして行けばいいだけの事」
でした。
確かに、その時間を外して行けば特に問題は無い話です。
食事を済ませて部屋に戻ると2階の多目的ホールから夜景が綺麗に見えてきました。
見ているとKさんもやってきました。
やっぱり、人懐こい。

昨日まで知らなかったおじさんと夜景。。。
初めてのシチュエーション。。。ロマンティックではないですが、
でも一人で見るよりはよかったかな。Kさんも嬉しそうだったし。

お勤めは朝でした。
本堂では住職からのお話を聞けたり、ご本尊を近くから拝見することが出来ました。
宿坊の魅力ですね。

いろいろあって長くなりました。

宿坊の外観


玄関前のお庭が素敵でした


お花も活けてあり素敵でした


お部屋の様子


お部屋にはお茶請けが用意されていました


部屋からの景色


デザインされた階段室


大広間の花天井


宿からの景色


おじさんと見た夜景


夕食 お寺で育てた食材との事


揚げたての天ぷらもありました。(つくし初めて食べたかも)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする