時事解説「ディストピア」

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朝日新聞は左翼なのか?

2013-10-18 20:55:17 | マスコミ批判
辞書によると、「左翼」とは
「急進的・革命的な政治勢力や人物、ことに社会主義的または
 共産主義的傾向の人や団体」を意味する。

この定義に従えば、ソ連崩壊以前から先進諸国(つまり日本の都合に沿って)
の目線で、何かと発展途上国あるいは国内の共産党を攻撃し続けてきた
戦後左翼とは左翼であって左翼でない(ソ連を除く社会主義国は元植民地・被占領国だった)

こういう仮面左翼を私は反共左翼と名づけているが、
一般的には左翼とは「反権力(反政府)」と定義されるだろう。


さて、ネット右翼だけでなく右翼全般から「左翼」として攻撃されている
朝日新聞だが、正直わたしはそんなことはないと思っている。

次の赤旗のコラムを読んでほしい。


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早朝の東北新幹線に乗って出張したさいのことです。
出がけに東京で読んだ、ある全国紙の12日付1面。

「知る権利明記へ 秘密保護法案」という記事の文末は、
「知る権利がどれだけ担保されるかは不透明だ」と結んでいました。
もっともな指摘です

▼ところが、大宮駅で乗り込んできた同僚が
駅の売店で買った同じ新聞の記事の文末を読んで驚きました。

「言論封殺への懸念はある程度は払拭されることになる」。


評価が百八十度違います

▼その新聞は、東京で読んだものとは別締め切りの版でした。
こんな重大な問題で評価がころころ変わるとは…。
なぜそうなったのか社内事情はわかりませんが、腰がすわっていないのでは

▼秘密保護法案の今国会提出をめざす政府の動きは、危険でかつ巧妙です。
「知る権利」に続いて、15日には「取材の自由」への配慮を
明記する方針を固めたといいます。

まるで毒入りコーヒーを飲ませるために
一見甘いケーキで誘うような手口。
毒はあくまで毒、飲んだら大変なことになります


▼政府などに不都合な「秘密」を知る立場の人物から事実を聞き出し、
国民の知る権利に応えるのが報道機関の大切な役割。
しゃべっても聞いても重罰という弾圧法のもとで、
言論の自由が守られるとは思えません

▼本紙の調べで、安倍首相とマスコミ各社幹部の
頻繁な飲食会合の実態が浮かび上がっています。
しかし、ここは報道機関としての正念場。
言論の自由を押しつぶす暗黒法案は、絶対に許すわけにはいきません。

ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-10-17/2013101701_06_0.html
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権力に尻尾を振りながら吠えるふりをするのが
朝日新聞だと言っても過言ではないだろう。

そもそもこの新聞は前々から、日本軍の植民地統治を美化したり
大日本帝国軍による朝鮮王妃殺害事件を真相は謎とぼかしたり
どちらかといえば過去の日本の美化に努めてきたのだが、
本多勝一氏などの少数の記者が目立ったせいか、
なぜか反権力のメディアとして持ち上げられてきた気がする。


実際には、政府の顔色をうかがって
意見を決めるのが朝日新聞の本性だ。



改めて思えば、八ツ場ダム、沖縄基地、北朝鮮問題、
領土問題、温暖化問題、いずれにおいてもこの新聞が
有益な情報を送ったことはただの一度もない。

特に八ツ場ダム問題は、反対者が大勢いるにも関わらず
現地の建設支持者の声だけ拾い上げてこれが民意だと語り、
民主党を攻撃した輝かしい実績がある。


そのかいあって、民主党は鳩山・菅両氏をはじめとして党内左派の
人間は窓際に置かれ、自民党と何ら変わらない保守陣営へと
様変わりしてしまった。この責任はかなり重大だと思うが、
まー、自分とは関係ないと思ってるんだろう。


これだけ体制派の新聞であるにも関わらず、
いまだに左翼・反日と決めつけて攻撃しているあたり、
相手の実態を知らないくせに勝手なイメージで
敵だと勘違いして暴れてる連中がいかに多いかがわかる。

私も正確な知識をもとに暴れるなら右翼にも好意的だったかも
しれないが、実際には相手の顔も知らずに罵詈雑言を羅列する
酔っぱらいのような性質の悪い連中ばっかりなので、お仲間には
なれない。佐藤優や加藤哲郎のように改革を気取っておきながら
そういう詐欺師どもと仲良くする輩もいるけれど、私はやはり
本来の意味での左翼としてありたいと思う。