時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

戦車ではない、戦闘車だ(ドヤ)

2013-10-24 23:51:03 | 軍拡
保守派の頭のなかってどうなってんだ?
次の記事を読んで頂きたい。

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防衛省は9日、2016年度に部隊配備される機動戦闘車を、
相模原市の陸上装備研究所で公開した。

戦車と比べて機動性が高く、航空機で空輸できるのが特徴で、
離島防衛や原発など重要施設の防護に活用する。

http://furitani.blog.so-net.ne.jp/2013-10-09#more
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これはさる税理士が書いているブログで転載されたニュースだが、
これは今後も日本は原発を維持・増設するし、領土問題を口実に
ますます軍拡するぞという決意表明に他ならない
じゃないか?


高校生に入隊体験をさせたり、はだしのゲンを閲覧禁止にしたり、
育鵬社の教科書を無理やり読ませたりと少しずつジンワリと洗脳工作が
進んでいる日本であるが、まだどちらのものかハッキリしない尖閣諸島を
勝手に日本の領土だと決めつけて、それを守るためと言いながら
軍備拡大する日本っていよいよもって戦争するための国家に近づいている
と私などは不安を感じるものであるが、同じ事実でも考えは大分違うらしい。

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「離島防衛用」だそうで、自衛隊が導入したいオスプレイも離島防衛用、
先日就航した空母みたいな護衛艦にも先日米軍のオスプレイが発着して
エレベータで格納庫にしまってみたり甲板の耐熱テスト(オスプレイは
エンジンの向きが変わるので排気炎が甲板を直撃する)とか試しているので、
離島防衛セット完成でもう中国政府の一連の挑発行為サマサマじゃないか。

そんな1~2年でホイホイ護衛艦や装甲車両が
開発出来るワケでも無いので名目を「離島(尖閣諸島)
防衛用」と言うとこの1~2年予算請求がし易いのかね?

そうなると心配なのは機動戦闘車が「戦車」に
カウントされてしまうんじゃなかろうか?


なにせ105mm砲(反動を小さくする技術の開発
とか言うアナウンスなので走輪車両用の低圧砲でもないのだろうけど)
なんつう陸上自衛隊の二代前の戦闘戦車である
74式戦車並火砲を備えていますが、装甲薄いですからね。

小銃弾には耐えるでしょうけど機関砲位で抜かれるんで
戦車の代わりになるもんじゃない、現参議院議員の
片山さつき氏が財務省の主計官時代に戦車は不要と言ったとか
言わないとかなので高価な10式戦闘戦車の調達数を減らして
その穴埋めに機動戦闘車とか言う事になると現場の人間の生存率がガクッと下がりそう。


しかし、「機動戦闘車」何て言う名前、消滅寸前の社民党が
元気な頃なら「戦闘車と言う呼び名はけしからん」とか談話を
発表したと思うんだけど、詰まらん言葉狩りや揚げ足取りをする
人間や団体が段々と消えつつあるのは良い事
か。
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いやいや、戦車だろ!?



つい先日、8月6日の原爆の日に海上自衛隊は「いずも」という
旧日本海軍の軍艦と同名の戦艦の進水式を行った。

これを日本は「護衛艦」と称しているが、この戦艦は
英国、イタリア、スペインの一部現役空母よりも大きく、
ヘリ14機が搭載可能で、その気になれば戦闘機の搭載も可能だ。

しかも進水式では旧日本軍が使用した旗、旭日旗が掲げられたのである。

もはや護衛艦だとか戦闘車だとか言って
よその国では立派に軍艦や戦車で通用するものを
せっせとこしらえているのが今の日本なのである。



こういうレトリックを知らずに自分の半端な知識を
ひけらかしてさも安全なものであるかのように吹聴する
保守派って一体・・・何考えてんの?

だいたい、この馬鹿の言い分はもっと強い戦車、
こいつに言わせれば「戦闘車」を作れと言っているようなもので、
紛争解決の手段として戦闘行為を放棄するという基本的な考えが
全く無いらしい。残念ながらお上に尻尾をパタパタ振りながら
軍国化を願っているのが我が国の愛国者であるようだ。

未だに内戦中のリビア

2013-10-24 23:34:37 | リビア・ウクライナ・南米・中東
リビアがNATO爆撃後、内戦に突入したということを私は以前書いたが、
最近読んだ赤旗によると、もはや政権というものがあってないようなもので、
しかも各部族が武装してしまったために未だに内戦が継続して
政情が安定しないそうである。


これを「春」と称して礼賛した加藤哲郎をはじめとした
政治学者、評論家、市民活動家どもは猛省するべきだろう。




カダフィは『緑の書』という本を執筆しているのだが、
それを読むと彼の目指す政治体制が直接民主制だったことがよくわかる。

実際、リビアは長らく直接民主制がとられていた国家だった。
逆を言えば直接民主制というものが必ずしも民衆の対立を防ぐものではない
ことがよくわかる。

このリビアを悪と決め付け徹底的に罵倒し
アメリカに依頼し破壊させたのが日本の反共左翼である。

彼らのほとんどは自分がそういう重大な責任を負っていることを
知らずに軽い気持ちでNATO爆撃を支持したのだろうが、こういう
いい加減な人間が導く社会が明るいものになるはずがない。

おまけに連中は年々右へスライドしていっているので、
はっきり言って穏健な保守と大差ない
のである。

こういった事実をもとにして、いま再び戦後左翼の問題点について
考えなくてはいけない時期が来たのではないだろうか?

新事実発覚 丸山眞男はスターリン主義者だった(嘘です)

2013-10-24 23:04:14 | 浅学なる道(コラム)
中川八洋という極右をご存じだろうか?
といっても、ほとんどの人間は知らないと思うが。

私もよく知らない。
だが、彼の発言で面白いものがあったのでここに記載しようと思う。


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マルクス・レーニン主義の信奉者だけを共産主義者だと思うのは無教養の誹りを免れない。
たとえば、戦後の共産党系知識人“トップ二人”といえば、清水幾太郎と丸山真男である。

両名が共産主義者であることに異論は存在しない。
だが、この両名ともマルクス・レーニン主義者ではない。

清水幾太郎はコントとデューイ、丸山真男は知識社会学(ルカーチ/マンハイム)
とフランクフルト社会学(アドルノ/ホルクハイマー/ボルケナウなど)と
マックス・ヴェーバーで、共産主義者の自分の思想を形成した。

ただ丸山真男はスターリン崇拝が強度で、
スターリン著『レーニン主義の諸問題』を座右の書にしていたので、
レーニンについて学ばなかったとはいえない。
2013年6月号 『尖閣防衛戦争論』204頁

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丸山がスターリン主義者?
そんなん初めて聞いたわ!



知っている人は知っているが、丸山は戦後直後の時点で
共産党にも戦争責任があると党を攻撃した人間である。

いわく、戦争を止められなかった責任があるらしい。
その理屈に従えば自分にだって責任があるじゃないかと思うのだが、
それを抜きにしても、戦前非合法とされ、幹部のほとんどが
入獄され拷問を受け、最悪の場合、獄死を遂げていた共産党にも
戦争責任があるだなんて無茶苦茶だと少し考えればよくわかるものだ。

当時は戦時中に反戦を訴えた唯一の政党だったということで
共産党の人気が上昇してきた時で、丸山はこのタイミングを見て
発言したものだと思われる。明らかに丸山が反共主義者だろう。


また、清水は戦前は体制支持、戦後しばらくは反権力、
またしばらくして保守へ転身した素晴らしい人物で、中川が
なぜこの男を非難するのかよーわからんところである。

丸山にしても清水にしても戦後左翼における代表的人物だからだろうか?
(逆を言えば如何に戦後左翼が反共主義を基軸に展開されたかがよくわかる)


大体、ヴェーバーってマルクス批判で有名・・・
というかそれ(エートス論)をもって名を馳せた人だろう?
共産主義と真逆に位置する理論だと思うんだが・・・

まぁ、左翼を標榜する連中もマルクスとヴェーバーの両方が
好きという立ち位置がよくわからない人間が多いけれど・・・


驚くべきことに掲載された雑誌のタイトルが『尖閣防衛戦争論』である。
この程度の知識しかない人間が尖閣諸島をめぐって戦争しろといっているのだ。

自分が爺さんだから戦わないのをいいことに随分と無責任なことを言っている。
恥ずかしいことだが、この中川が日本の右翼の代表者の一人なのだ。
これで最高レベルなのである。私が右翼に与しないのもご理解頂けるだろう。