いい仕事します。
ご覧の通り、絵に描いた柴犬です。
それも大して上手じゃないし、リアルなわけでもない。
おまけに薄汚れたダンボールの箱の裏に 描かれています。
これ、ペット不可(と言いつつ猫が2匹いる…大家さんごめんなさい)の建物に住む私の将来の願望で、戌年にお遊びで描いた『いつか飼いたい犬』です。
普通に持ち家だったら、実はアフガンハウンドとハスキーと柴犬を飼いたいというのが願望ですが、それが叶わないので、気分だけでも『Myわんこ』ということでアフガンハウンドと柴犬を描きました。
実物大のダンボール犬はちょっと飾りにもならないし、案外でかくて、狭いマイルームにはいい加減邪魔だし、何の役にも立ちそうにないし、多少愛着はあるものの捨てる覚悟をいたしました。
それまでは棚の高い処に寝かせてたので、猫は気に留めてなかったらしく………。
アフガンハウンドを下ろした時は別段2匹の猫の様子に変わりなし。
所詮絵に描いた犬だしなんて思いながら柴犬を下ろすと、
例の茶トラ 凄い形相でパニックダーッシュ!
冷蔵庫の上に逃走。そしてヘルプの眼差しでこちらに何かを訴えている。
(閃!)これ使えるじゃん。
実はうちの猫たち掃除の時、窓を開けるとすぐ脱走するのでケージ(猫カゴ)に押し込める。ケージに押し込める時は、モンスターボールに入りたがらないピカチュー状態(どんな例えだ?)。「出せー!出せー!」とわめくが、聞こえない振りしてガーガー掃除機の音で掻き消す。内心は、(可哀相だけど我慢してくれー)と思いながら。
もしかして、このダンボール犬を窓の所に置いたら、脱走を阻止できるかも……。
やってみたら効果テキメン。窓を開放しても大丈夫じゃん!
茶トラ銀ちゃんは冷蔵庫の上から疎ましそうにダンボール犬を見つめるのです。
(なんでアイツがいるんだ?)って思ってんだろうなあ。
というわけで、このダンボール犬には太郎という名前がつき、「太郎おいで」と言いながら窓の所に置くようになってからは、『太郎』という言葉が聞こえただけで目の色が変わる、というか反応するようになりました。
猫にとってもアフガンハウンドの方は馴染みじゃないせいか反応がないので、使い道がないということで処分しました。確かによく柴犬が散歩しているのを、猫は窓辺で見てたりするが、絵に描いた柴犬にこんなに反応するとは……amazing。
ちなみに母猫の方はそれほどダンボール犬『太郎』に警戒いたしません。よって、目を離したすきにこっそり脱走しようとしていることがあります。が、すぐに捕獲できるので問題なし。銀ちゃんはダッシュで脱走するので手を妬いてました。でも『太郎』のおかげで大助かりなのです。
猫監視犬太郎、さま様、いい仕事してます。