村上 「今までずっと馬ばかり見てきた。馬と向き合って生きてきた。
これからは、人と向き合って生きていきてんです。
よろしくお願いします。」
はぁ~ 深くため息をつく佳代さん。
全く何考えてんだか、全然わからないんだから・・・
村上さんの気持ちがわからないと、亜沙子さんに愚痴る。
お母さんは村上さんを寄り添う相手と思っていても、村上さんは違うかも・・・
(えっ! あせる佳代さん。)
でも、本当はちゃんと考えてくれてるのかも・・・
(そうよね~ ホッとする佳代さん。)
ちょっと亜沙子さん。
母親の悩みを、そんな風に勝手に推測してしまっていいのかい?
娘として佳代さんの立場、心配じゃないのかな・・・この母娘の会話、ちょっと変。
村上厩舎をたたむ日が近づいてきた。
村上さんの気持ちがわからないと言う不安を抱いてなのか、
ちょっとよそよそしく「お手伝い、させていただけますか?」と。
片付けが全てすんだ厩舎。
35年間、お疲れ様でした。 まるで定年を迎えた夫に声をかけるかのような佳代さん。
佳代さん。今までずっと・・・
突然の村上さんの言葉に、えっと驚きながらも、佳代さんの顔には嬉し涙が。
結婚できねぇんです・・・と言っていたのは、馬だけを愛してきた、村上さんの実直さの表れ。
佳代さんと出会い、そして年老いていく残りの人生を、ゆったりと過ごしたいと思う。
佳代さんと村上先生、絹子さんと隆行さん。
それぞれの熟年夫婦の姿は、私に様々な思いを抱かせてくれた。
馬房の掃除もすみ、タローのプレートも消された。
ここが無くなると、もう会うことないね・・・
あぁ・・・
・・・ (深くためいきをつく優)
・・・なぁ!
うん? なに? (何かの言葉を期待するかのような優)
・・・鬼塚ライディングクラブの仕事、続けるんだろう。しっかりやれよ!。
はい・・・
おれもがんばるよ。いつかまた、馬の仕事できるように。
うん。
じゃあ! (手を差し出す太郎)
じゃあ! (優も手を差し出す)
岡部から優の気持ちを聞いていながら、それでもまだお互いの気持ちを伝えあわない二人。
太郎にとっては、馬の仕事を見つけるという、優との約束を守ってない後ろめたさ、
中途半端な自分では・・・という思いなのだろう。
太郎のごつい手と、優の白い小さな手。
まるで、繋がれた糸をお互い確認するかのように・・・。
同じ夢を胸に抱いていながら、再び離れる二人。
でも今度は前とは違う。前向きな別れ。
さて、いよいよ来週で最終回。
二人の事も心配だけど、なにより「ファイト」がなくなってしまうのが寂しいな。
まるで電車男の最後みたいな気分・・・