「お母さん、ロナウジーニョはゲーム中笑うんだよ」
高2の息子が、塾の迎えの車の中で突然話し出した。
「将来は学校の先生か、サッカー少年団の監督になりたいって言ってたよね」と、私が彼が小学生の時の話をしていた時だ。
「僕は先生になって、そんな楽しいサッカーを中学生に教えたい。
だからって弱くてもいいっていうんじゃないよ。
ロナウジーニョみたいに自分のプレーに自信を持って、サッカー笑ってできるようにさせたいんだ。」
普段はあまり喋らない息子だが、初めて語る彼の夢。
教師志望なのは知っていたが、そんな風にサッカーのことを思っていたとは、感動した。
彼は今年の春に部活をやめたが、やっぱりサッカー部に戻ることにしたようだ。
その準備の為に密かに筋トレも始めた。
今晩も中2の弟を誘って、30分間走に出掛けた。
普段は喧嘩ばかりしている二人だが、兄はちゃんと弟の事を考えてくれているし、弟も兄を認めているんだと思う。
母は後ろから自転車で伴走。
暗い夜道を懐中電灯で照らしながら、ひたすら黙って自転車をこぐ。
たったったったっ・・・静まりかえった田舎道を二人の足音だけが、気持ちよくリズムを奏でる。
夢に向かって走る・・・そんな大げさな事じゃないけど、努力している二人の息子が誇らしかった。
二人の並んで走る後ろ姿が、ちょっと涙でかすんで見えた。
今日は十五夜。
月がとてもきれいな夜だった。
高2の息子が、塾の迎えの車の中で突然話し出した。
「将来は学校の先生か、サッカー少年団の監督になりたいって言ってたよね」と、私が彼が小学生の時の話をしていた時だ。
「僕は先生になって、そんな楽しいサッカーを中学生に教えたい。
だからって弱くてもいいっていうんじゃないよ。
ロナウジーニョみたいに自分のプレーに自信を持って、サッカー笑ってできるようにさせたいんだ。」
普段はあまり喋らない息子だが、初めて語る彼の夢。
教師志望なのは知っていたが、そんな風にサッカーのことを思っていたとは、感動した。
彼は今年の春に部活をやめたが、やっぱりサッカー部に戻ることにしたようだ。
その準備の為に密かに筋トレも始めた。
今晩も中2の弟を誘って、30分間走に出掛けた。
普段は喧嘩ばかりしている二人だが、兄はちゃんと弟の事を考えてくれているし、弟も兄を認めているんだと思う。
母は後ろから自転車で伴走。
暗い夜道を懐中電灯で照らしながら、ひたすら黙って自転車をこぐ。
たったったったっ・・・静まりかえった田舎道を二人の足音だけが、気持ちよくリズムを奏でる。
夢に向かって走る・・・そんな大げさな事じゃないけど、努力している二人の息子が誇らしかった。
二人の並んで走る後ろ姿が、ちょっと涙でかすんで見えた。
今日は十五夜。
月がとてもきれいな夜だった。