
高座原山の神神事(その2)の続きです。
1月9日(日)の早朝から、高座原の山の中で、山の神神事が行われました。
神事が終わったあと、人々は一度自宅に戻り、
午前9時ごろから、また境内にやってきます。

家からしめ縄を持ってきて、篝火に投げ入れています。
正月のしめ縄を焼く習慣は、どこでも同じですが、
田舎の場合、
自宅と言っても、建物が何棟もあるので、玄関用のしめ縄だけでも2つ、3つと飾り、
更に自家用車やおくどさんにも飾ったりするので、
皆さん、袋にいっぱいのしめ縄を持ってきます。


篝火の中から、燃えている炭を集めている人がいます。

落ちている石で即席のかまどをつくり、そこに炭を集めてお餅を焼いています。
山の神の篝火で焼いたお餅を食べると、この1年は風邪をひかないそうです。
正式には細い竹の先に餅を刺し、篝火であぶって焼くのだそうですが、
それでは、何個も焼くのが大変なので、
このように網の上でお餅を焼いています。

私にもお餅を頂きました。美味しかったです。
この後、集落の人々は
お昼に公民館に集まって会食をするのだそうです。
篝火にあたりながら、昔話などを聞いていると、
「昔は80軒もあったから、この境内に入りきらないほどの人が集まった」
「子どもの頃はこの行事が楽しくて、朝からお昼までずっと境内で遊んでいた」
ということです。
お正月の行事と同じくらいに、大切な行事なのでしょうね。