津市分部、分部バス停と小舟バス停のほぼ中間あたりにあります、
安濃川に架かる小さなコンクリート製の橋です。
欄干には「地下橋(じげばし)」と書いてありました。
この橋は、戦前に「安濃鉄道」という軽便鉄道(津市八町から片田まで)が走っていたのです。
昭和2年、安濃鉄道の片田支線は廃止され、
その後は歩行者や軽車両(自転車や農機械)が通る橋となったようです。
この橋のコンクリート製の橋台(普段は川の中に沈んでいる)は、
当時の軽便鉄道の橋の橋台をそのまま使っているとのことです。
安濃鉄道の歴史
この橋は、道路沿いの土手の上にあります。
橋を渡るためには、土手の上に登らなくてはならないのです。
しかし、土手は高さ150cmくらいあり、
自転車を引っ張りあげるのは大変です。
こうなってしまった(自転車が土手に登れなくなった)のには
何か理由があったのだと思いますが、
今では誰もこの土手の上に登って、橋を渡ることがなくなってしまったようです。
でも、決して強度が不足していて危険だということではないし、
地元の人も通らないということは、
川面を見ながら夕涼みデートができる穴場かもしれませんよ。
(夏になったら蚊がいっぱい出そうですが)