
(津市安東)
戦前に「安濃鉄道」という軽便鉄道が津市八町から芸濃町林まで走っていました。
この安濃鉄道の支線が、津の安東から片田まで走っていたのですが、
昭和2年、安濃鉄道の片田支線は廃止されてしまいました。
昭和19年まで存続した本線のほうは、安濃町や芸濃町にその痕跡が残っているようですが、
片田支線のほうは廃止されてから90年近くになり、
この地域で安濃鉄道の線路の跡を探すことは可能でしょうか?
安濃鉄道の歴史
昭和2年、
私の死んだ親父が昭和3年生まれですから、
親父も生まれていない時代の痕跡なんて見つかるのかなと半信半疑で
まず、芸濃行きの本線から片田支線が分岐していたという、
安東駅のあった、伊勢自動車道高架付近へ行ってみました。
この辺りも圃場整備などで田んぼや道路の形が変わってしまい、
線路の跡を探すのは難しいようです。
ここから線路は南へ向かい、穴倉川の地下橋を渡って
櫛形に向かっていました。
地下橋(じげばし)という小さな橋(津市分部)
安濃鉄道の終点・林駅跡地(芸濃町)

(櫛形出張所)
というわけで、安東から櫛形に移動、
津市櫛形出張所の前の交差点に着きました。
線路は、この出張所の前を北から南へ走っていたようです。

(出張所から北方向)

(出張所から南方向)
この道路は、分部から産品への山越えのルートです。
当時の線路とほとんど変わっていないはずなので、
このルートで産品に向かうことにしました。
安濃鉄道片田支線の痕跡を探しに(その2)に続く