
正月休みに古書店で購入しました、
TECHGIANという雑誌に掲載された、
山田秀樹さんの短編集で「とある女子大生の日常にみる」です。
2009年11月5日発売です。

主人公は、とある大学に通う女子大生・長瀬亜紀、
貧乏と留年の危機にも負けず
パワフルに学生生活を送っています。
亜紀は
・とある大学の理学部2回生である
バイトに追われて後期試験をすっぽかし、留年している
・古びたアパートに1人で住んでいる
・「へべれけ同好会」という怪しげなサークルに入っている
・家賃や電気代、ガス代の他、酒屋のツケも滞納している
・ピンチになると人間離れした怪力を発揮する
という、強烈な女子で、
唯一の友人・まゆも、
破天荒な亜紀に付いていけずに困っています。
一方、
アパートの大家さんは
亜紀に負けず劣らず、パワフルなおばあちゃんで
亜紀がまとまった金を持っていると
突然現れて、家賃を取り立てていきます。
「そんな女子大生は、滅多にいないよ」と言いたいところですが、
日本の景気が悪かった頃の大学生は、
少ない仕送りで生活をやりくりしていた、
という世相をよく伝えている作品です。