第54回小樽美術協会展のこと
コロナ禍元年から昨年末にかけて、会員6名が逝去された。
DMには、のっていないけれど本展覧会で遺作展示をしている。
岩田幸子さん
山田守之さん
松田孝康さん
山下脩馬さん
堀 忠男さん
浅井 勝代さん
子供の時からお世話になっていたり、憧れていたり、大人になってからワイワイと他の展覧会事務したりお酒飲んだり…私にとっては年に一度のことだったけれど、かなり寂しくズドンと悲しい。
♥岩田幸子さんは、水彩でボタボタした筆のマチエール重ねじゃなく天性の長いストロークをもっていて写実の潔い画面を作っていた方だ。晩年は癌で何年か闘病していた。小樽市展70周年の写真撮りで作品をとりに役所のウソホントの弟と自宅を訪ねた時には頭を覆うスカーフと笑顔が素敵な人だった。
♥山田守之さんは、小樽画壇では知的な重鎮で長らくこの小樽美術協会の監査役でもあった。小樽商大を主席で卒業して、生業も画業も一貫してバランスがよく80才を超えた晩年はボランティアで知的障碍の施設で造形指導もされていた。私の夫は、彼の油絵のファンだった。おしゃべりも面白くて私のチクチク話にもペーソスで付き合ってくれるし、話題の幅が底なしでニヒルな紳士だった。
♥松田孝康さんは、強烈な反戦と一見はミリタリーオタク的転回とフレームも含めて完成度が高い工芸品のような油絵を描いてた方だ。今回の遺作もフレームを含めた彼の子どもだ。背の高いシャイな方で個人的に話したことは、無いんだ。確かレントゲン技師を生業とされていたと思う。今年は私のテーマも反戦なので、彼が何を出してくるのか想像していたところだった。
♥山下脩馬さんは、ぶれない自身の仕事を貫いた。とてもきちんとした方で何年か小樽市展の委員長もされていた。ボソボソとした筆痕がとどまっている静物主題を強く印象つけた。行き届かないのか故意なのか大作の釘打ちっぱなしの木枠が、なんか若くて好きだった。実は、歌もとっても上手くてなぁ・・・。
堀 忠男さんは、北海道では大御所だろう。実家が近所だったので、札幌での他展オープニングレセプションなどの時は、たまに一緒にバスでおしゃべりしながら小一時間ゆられて小樽に帰った。遺跡シリーズは、先生の動かしがたい権威への敬意だったと思うんだ。長らく美術教師をしながらの画業だったから、葛藤のあらわし方が大きくなったり小さくなったりしてた。
浅井 勝代さんは、良心の人だった。野の花を愛して迷い悩みながら筆をすすめる。その絵は、最終的に明るいお祈りになる。私と同じくらいの娘さんが外国にいて、いつも私を気遣ってくれて・・・一緒に喜んだり憤慨したり・・・悲しんだりね。年に2回くらいしか会えなかったけれど、濃かった。
〇遺作は、2室(市民ギャラリー)に展示されています。
一室(多目的ホール)の具象作品群から二室に入ると抽象作品群の中で、しみじみと語りかけてくるでしょう。
皆さまのご来場をお待ちしています。
*画像は、今回の出品作ではありません(;'∀')
コロナ禍元年から昨年末にかけて、会員6名が逝去された。
DMには、のっていないけれど本展覧会で遺作展示をしている。
岩田幸子さん
山田守之さん
松田孝康さん
山下脩馬さん
堀 忠男さん
浅井 勝代さん
子供の時からお世話になっていたり、憧れていたり、大人になってからワイワイと他の展覧会事務したりお酒飲んだり…私にとっては年に一度のことだったけれど、かなり寂しくズドンと悲しい。
♥岩田幸子さんは、水彩でボタボタした筆のマチエール重ねじゃなく天性の長いストロークをもっていて写実の潔い画面を作っていた方だ。晩年は癌で何年か闘病していた。小樽市展70周年の写真撮りで作品をとりに役所のウソホントの弟と自宅を訪ねた時には頭を覆うスカーフと笑顔が素敵な人だった。
♥山田守之さんは、小樽画壇では知的な重鎮で長らくこの小樽美術協会の監査役でもあった。小樽商大を主席で卒業して、生業も画業も一貫してバランスがよく80才を超えた晩年はボランティアで知的障碍の施設で造形指導もされていた。私の夫は、彼の油絵のファンだった。おしゃべりも面白くて私のチクチク話にもペーソスで付き合ってくれるし、話題の幅が底なしでニヒルな紳士だった。
♥松田孝康さんは、強烈な反戦と一見はミリタリーオタク的転回とフレームも含めて完成度が高い工芸品のような油絵を描いてた方だ。今回の遺作もフレームを含めた彼の子どもだ。背の高いシャイな方で個人的に話したことは、無いんだ。確かレントゲン技師を生業とされていたと思う。今年は私のテーマも反戦なので、彼が何を出してくるのか想像していたところだった。
♥山下脩馬さんは、ぶれない自身の仕事を貫いた。とてもきちんとした方で何年か小樽市展の委員長もされていた。ボソボソとした筆痕がとどまっている静物主題を強く印象つけた。行き届かないのか故意なのか大作の釘打ちっぱなしの木枠が、なんか若くて好きだった。実は、歌もとっても上手くてなぁ・・・。
堀 忠男さんは、北海道では大御所だろう。実家が近所だったので、札幌での他展オープニングレセプションなどの時は、たまに一緒にバスでおしゃべりしながら小一時間ゆられて小樽に帰った。遺跡シリーズは、先生の動かしがたい権威への敬意だったと思うんだ。長らく美術教師をしながらの画業だったから、葛藤のあらわし方が大きくなったり小さくなったりしてた。
浅井 勝代さんは、良心の人だった。野の花を愛して迷い悩みながら筆をすすめる。その絵は、最終的に明るいお祈りになる。私と同じくらいの娘さんが外国にいて、いつも私を気遣ってくれて・・・一緒に喜んだり憤慨したり・・・悲しんだりね。年に2回くらいしか会えなかったけれど、濃かった。
〇遺作は、2室(市民ギャラリー)に展示されています。
一室(多目的ホール)の具象作品群から二室に入ると抽象作品群の中で、しみじみと語りかけてくるでしょう。
皆さまのご来場をお待ちしています。
*画像は、今回の出品作ではありません(;'∀')
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