次に浮かんだ名前は
ライトニング・ワイバーン。
超日本プロレスが誇る
スーパーヒーローだ。
ワイバーンとは
出会いのタイミングから
最悪だった。
オレのプロテストの
一ヶ月前に
欧州遠征から帰国してきて
道場の前で
取材を受けていたんだ。
こちとら
プロテストが迫ってて
一秒でも早く
練習を始めたかったのに
ヤツの取材のせいで
全然練習が
できなかったからね。
超新星と呼ばれる
オレの才能に
気づいたアイツが
その芽を摘むために
やったことだと思うよ。
オレは1年間ずっと
第1試合だってのに
ヤツはセミファイナルに
組まれることも
あったからね。
実力じゃないよ、
子供たちから
人気があるってだけだよ。
そりゃあ納得
できるはずないでしょ。
ベルトに
挑戦できないことに
文句を言ってた時期も
あったけど・・・
新田先輩に
本当のことを言われて
泣きべそかいてたよ。
へへっ、
ざまぁ~!
翌月には
そのときのチャンピオン、
那形さんを襲撃する
大問題を
起こしたんだけど・・・
なぜかその行動を
トップヒールだった
犬神先輩が
支持しちゃって・・・
さらには
超日本四天王の
福永先輩と龍見先輩まで
乗っかっちゃって・・・。
ワイバーンの反乱で
超日本は真っ二つ、
ここから軍団抗争が
始まったんだよね。
犬神先輩と新田先輩、
2人に誘われたけど
オレの心は
最初から決まってた。
正規軍として
ワイバーンを倒すと。
だってアイツ、
目立ちすぎじゃん!?
ところで何で
先輩たちはオレのこと
"ミスター"って呼ぶの!?
まぁその後、
ある事件が起きてからは
ワイバーンの話なんて
みんなどうでもよく
なっちゃうんだけどね。
へへっ、
ざまぁ~!!
そんなわけで
もしこのゲートを
抜けた先に
あの目立ちたがり屋の
ワイバーンがいたら
オレが正義の鉄槌を
お見舞いしてやんよ!
ちびっ子人気しか
取り柄がないんだから
身の程を知れっつーの!
to be continued...
★Mr.しもの中の人の裏話★
2人目の対戦相手候補は
突如反旗を翻す
超日本の雷光飛竜、
L・ワイバーンです。
作中では主人公が
プロテストを受ける
前月に突如
帰国してくるんですよね。
まぁこれはほとんど
顔見せ程度の
イベントなんですけど
彼の物語が
本当の意味で始まるのは
それから約3年後、
1999年になってからの
ことです。
時の王者、
那形に噛みつき
ヒールターンするのですが
これに何人かの
所属選手が呼応し
超日本は真っ二つに
分裂するという
非常にオイシイ役割を
果たすことになります。
ただし、この反乱は
この先のストーリーが
用意されているわけでもなく
12月になるまで
ワイバーンはひたすら
那形にメインイベントで
フルボッコにされる
悲しい運命しか
待っていません。
・・・しかも、
12月になったら
真のラスボスが登場して
この分裂騒動も
なかったことになる始末。
更にはそもそも
この反逆ストーリー、
確か主人公が
イベントのタイミングで
王者になっていた場合、
発生しなかったものと
記憶しています。
そう考えると
このワイバーン、
とんだかませ犬
なんですよねぇ・・・。
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