
しも たまにプロレスラーに対して
「しょっぱい」っていう表現が使われますけど
これってどういう意味なんですか?
金山 わかりやすく言い換えるならば「下手くそ」だな。
レスラーの強さを表現する言葉ではなく
試合運びの上手さを低く評価して使う言葉だ。
要するに、「試合運びが稚拙だ」ということだな。
しも その試合運びの上手い下手ってのは
何で決まるんすかね?
金山 そうだな。
上手い選手は、観客の想像を超える攻防を見せたり
あるいは逆に、観客の期待に応える動きを見せてくれる選手が多い。
方法は違うにせよ、空気を読む力に長けているということだ。
しも なるほど。
金山 一方、単調な試合展開であったり
相手のレスラーの良い部分を引き出すことなく
自分本位な試合ばかりしていると
「しょっぱい」と受け取られてしまうかもしれないな。
しも やっぱり、しょっぱいと思われない為には
痛い想いもしなきゃダメってことですね…。
金山 あぁ、逆に見ていて気持ちがいいくらいに
やられっぷりがいいレスラーは
実力以上に高く評価されることもあるくらいだから
プロレスにおいて受けるということが
いかに重要なことかがわかるだろう?
しも そっちならオレでもいけそうな気がします!
金山 単純なヤツだな。
よし、ならばさっそくわしの技を
気持ちよく受けてもらおうじゃないか!

しも あいたたたっ!
どうせこうなるだろうと思ってましたよ。
to be continued...
★Mr.しもの中の人の裏話★
だんだん専門的な分野に突入してきたこのコーナー。
今回は、プロレスの上手い、下手に関する話です。
一番重要なのは
人によって上手い下手を判断する基準が違うということです。
私の価値観で語らせてもらいますと
予想外の動きを見せてくれるノアの丸藤や
少ない技数で試合を作り上げてしまう鈴木みのる
常にレフェリーや他のレスラーを意識しながら試合を運ぶ
新日本プロレスの矢野なんかは
上手いレスラーなんじゃないかなと思います。
逆に、新日本プロレスで私のイチオシの内藤ですが
技の形ばかりにこだわっていて
試合展開においてはまだまだ物足りなさを感じてしまいますね。
もうちょっと無骨さがあれば
いい選手になると思うんですが…。
プロレスにおいて重要なのは
強さではなくこの上手さの方で
ファンからある程度の支持を得られなければ
どんなに強くてもトップレスラーにはなれません。
かといって、上手いだけでもダメなんです。
本当にプロレスとは奥深いものです。

↑バナーをクリックでランクアップ!
ご協力よろしくお願いします。