一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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建築確認申請

2007年06月08日 18時01分09秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

6月の初めに完成して、昨日引越しをされた方がいらっしゃいます。外構工事など一部は残っていますが、こうやって、終わった方もいらっしゃれば、現在建築確認申請を出して、OK待ちでこれから着工という方もいらっしゃいます。


姉歯さんの事件以来、我々一級建築士は様々なそして多大な迷惑を受けています。信頼性が薄れたということもそうですが、

こういった建築確認申請を受理し検査してくれる機関の責任のなすりつけ合い、責任逃れのためのわけのわからない処理や書類作成、これまた理不尽で勝手な法律の解釈の押し付け…。以前なら話し合いにも応じてくれ、こちらの説明や意見も聞いてくれました。


納得して頂くこともたびたびありましたが、現在は正しくても問答無用、勝手で理不尽な担当者や機関の独自の考え方と思われることでも、一切受け付けてくれません。検査機関が違っても法律の解釈が違うのはもちろん、同じ機関内部でも担当者によって言うことが違うのです。これが責任逃れからきていると私が感じているので、憤慨しているのです。


6月20日から、さらに法律の改正があるのですが、その詳細内容がまだハッキリしていません。一体我々にどうしろというのでしょうか…。しかし、こうやって逆らってしまうと、ますます意固地になって聞き入れてくれません。(^^)ゞ


最後は、こちらが涙を呑んで従うのです。時間があって許されるのなら徹底的にやり合いたいのですが、着工が遅れると皆さんに迷惑が掛かってしまうので、残念ながら実際には無理です。意味の無い工事をさせられるのですが、これも立場上止むを得ません。

世の中の流れは、一度は規制緩和の方向性に動いたのですが、逆戻り以上の逆行です。もちろん、中には喜ばしいことも含まれているので、試行錯誤の連続で良くなっていくことを望んでいます。


今後の確認申請の審査期間が2倍になったり、書類の一部変更や訂正も認めず、何かあれば再度最初から提出し直し、審査も最初からなど、費用も期間も余分に掛かる動きです。

これから、建築確認申請の依頼をされる方は、我々はそういうこととも闘いながら、さらに頭を下げながら仕事しているんだということも知っておいて下さいね。(^^)ゞ




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