一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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住宅の外壁防水紙検査

2007年08月03日 13時53分25秒 | 住宅ノウハウ・実例
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日、現場の外壁防水紙検査を行いました。通称タイベックと呼ばれる、耐水耐風透湿シートの検査です。

両面防水テープをサッシ廻りに貼って、重ね合わせたり、配管や配線廻りの補修が必要です。ここまでは、指示をしておけば何とか行います。

同じハウスメーカーの同じ担当者で、事前に伝えておいたにも関わらず、期間をおかずに連続2回、全く行っていなかった例はありますが、現場監督がその気になれば、1回目はわからなくても、2回目は、取り合えずこの程度までは行ってくれるものです。

私が設計をして監理をしている建物と、第三者の建築士として検査依頼を受けたものを含めると、この外壁防水紙検査は、100軒を越えると思います。

仮に100軒として、今まで全く手直し指示をしなかった現場は、最近までありませんでした。最近、初めて問題なしという現場検査をしました。あるハウスメーカーですが、以前からこの同じハウスメーカーも行ったこともありますが、やはり何箇所かの手直し指示は、発生しています。

この部分の検査で、手直し無しでOKというのは、超一流のハウスメーカーでの私の検査ではもちろん、私の設計監理物件を含めて初めてのことでした。

話をもとに戻しますと、現場監督を連れて、私の設計監理物件を検査しますが、不具合はその場で手直しさせています。

昨日もこの検査を行いました。その場で一緒に手直しをし、半分は完了し、残りの半分も同じように手直しを行うように指示をして、本日の朝、再度確認に行きました。やっては、あるのですが、やはり不完全でした。

その現場は高台にあり風通しが良いのですが、本日はさらに風が強く、道路から約12メートルある一番高い足場の上で、中腰、身体を倒して斜め下から覗き込みという不自然で窮屈な作業体制ながら、風で飛ばされないように注意して、自身で手直しを終えました。

やりにくい場所ほど丁寧にしないといけないのですが、やりにくい場所は適当にやって終わりにしたいのが人情です。風が強くて舞ってしまうのですから、特に注意が必要です。

この検査のあと、さらに念のため追加の防水指示をしています。これは、多分、全国で私しか指示をしない内容ですしょうし、私が設計監理でなければ強要できない内容です。これを確認して初めて外壁防水検査のOKを出します。

また、バルコニーの手摺り部分も、これでもか!というくらいシツコク防水処理を何重にもさせるのですが、これも私で無ければここまでしないでしょう。

重要な部分は、ここまで何故するのというくらい慎重にします。露出している部分や仕上げの部分、どうでも良いところは、逆にあまり気にしません。

隠れる部分を何を使ってどのように工事をしたかで、家の耐久性や品質は、大半が決まると考えているからです。それをしっかり行えば、30年で建て替えを考える必要はありませんん。



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